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ゴモジュ/ごもじゅ/胡麻樹
Gomojyu tree
【ゴモジュとは】
・沖縄及び奄美大島を原産とする常緑低木。3~4月頃に写真のような円錐状の花を咲かせる。秋にできる紅色の実も美しく、鉢植えや盆栽として鑑賞される。
・かつて庭木としての利用は中国地方に限られていたが、温暖化とともにその他の地域でも使われるようになってきた。
・ゴモジュとは珍妙な名前だが、葉を揉むと胡麻のようなニオイがすることから「胡麻樹」となり、それが転訛してゴモジュとなったという説と、株全体に毛があることから毛が多いことを意味する「五毛樹」、それが転訛してゴモジュとなったという説がある。
【ゴモジュの育て方のポイント】
・自生地は海辺が多く、日当たりがよく、かつ湿気のあるところを好む。半日陰程度なら十分に耐える。
・寒さに弱く、東北南部より北で育てるのは難しい。東京近郊では問題なく育てられるが、寒さが厳しい年には開花や結実が悪い。(かつては温室で栽培されていた)
・萌芽力が強いため地方によっては生垣として使われるが、自然樹形を鑑賞するのが基本。やむを得ず剪定する場合は樹形は一度に刈り込まず、弱めの手入れを定期的に行うのがよい。
・風通しを悪くするとカイガラムシやアブラムシが発生しやすくなる。
【ゴモジュに似ている木、見分け方】
・ガマズミに似るが、ガマズミは落葉樹でゴモジュは常緑樹と根本的に異なる。
・ハクサンボクに似るが、ゴモジュはハクサンボクより葉が小さく、枝葉の密度が高い。
ゴモジュの基本データ
【分類】レンプクソウ科 ガマズミ属
常緑広葉 低木
【漢字】胡麻樹(ごもじゅ)
【別名】コウルメ/タイトウガマズミ
【学名】Vibrnum suspensum
【英名】Gomojyu tree
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】2m~3m
【用途】寄せ植え/生け花/盆栽
【値段】800円~