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カルミア/かるみあ
Kalmia
【カルミアとは】
・「カルミア」はツツジ科カルミア属の花木全般を表す総称だが、一般的には北アメリカやキューバを原産とする一品種(アメリカシャクナゲ)を示す。
・日本において一般的に育てられるようになったのは昭和30年代の終わり頃からで、比較的歴史が浅い。なお、和名はアメリカシャクナゲだが、シャクナゲの仲間ではない。
・別名をアメリカシャクナゲというが、シャクナゲの仲間ではない。コネチカット州(アメリカ)の州花に指定されている。
・4~6月に咲く花は五角形で、色は白、赤、ピンク、紫などバリエーションに富む。蕾は金平糖に似ており、その色の濃さから花より美しいとされることもある。
・果実は小さな球形で10月頃、褐色に熟す。
・葉は長さ10センチほどになり、枝に螺旋状につくのが特徴。麻酔性の有毒成分(グラヤノトキシン)を含み、誤食すると嘔吐、下痢、腹痛、神経麻痺を引き起こす。
【育て方のポイント】
・耐寒性はあるものの、根は細くて浅いため乾燥に弱い。腐植質に富む水はけの良い場所がよい。
・毎年花を咲かせるには、花が終わったらすぐに花柄を摘むと良い。
・枝が折れやすく、花も落ちやすいため、人通りの多い場所に植えると痛みやすい。
・枝は車輪状に生じ、樹形は自然に整うため剪定は極力避けたい。
・上記のとおり葉には毒性があるため、ペットや家畜が踏み入れる場所で育てることは避けたい。
カルミアの基本データ
【分類】ツツジ科/シャクナゲ属
常緑広葉/小高木
【学名】Kalmia latifolia
【別名】アメリカシャクナゲ/
ハナガサシャクナゲ
【成長】やや早い
【移植】やや難しい
【高さ】1m~5m
【用途】花木/鉢/公園
【値段】800円~