タツナミソウ/たつなみそう/立浪草
Scutellaria indica
【タツナミソウとは】
・本州、四国及び九州に分布するシソ科の多年草。初夏に咲く花の様子を、泡立つ波に見立てて「立浪草」と名付けられた。やや湿った場所を好み、低山の林縁や野原に群生するが、丈夫で育てやすいため園芸用の栽培品が出回っており、庭での地植え、寄せ植えなどにも使われる。日本以外では朝鮮半島や中国中南部~ベトナムに自生。
・タツナミソウの開花は5~6月。花は細長い筒状で先端(花冠)は唇形になる。上唇は膨らんで丸みを帯び、下唇は前方に突き出して三つに裂け、内側には濃い紫色の斑点がある。雄しべは4本で、そのうちの2本は長い。小花全体の長さは1.5~2センチほど。
・タツナミソウの花穂が波のように見えるのは、青紫の小花が同じ方を向いて咲き、白い部分が泡のように見えるためだが、小花はイルカやアザラシが並んで芸をしているようにも見える。花の後は萼に包まれた小さな果実ができる。
・葉は直径1~2センチの卵形。縁には5~10対の浅いギザギザがあり両面に柔らかな白毛を生じる。葉は茎を挟むように2枚ずつ向かい合うが、最も下にある一対を除けば、どれも同じ大きさになる。茎は浅く張った地下茎から立ち上がるが柔らかで、これにも白い毛がある。
・タツナミソウは漢方名を韓信草といい、全草に止血、痛み止め、解毒、利尿などの薬効があるとされる。これもあってかタツナミソウには「私の命を捧げます」「忘却」といった花言葉がある。
【タツナミソウの品種】
・コバノタツナミ
関東地方以西の本州、四国及び九州に分布する品種で、海に近い岩場などに見られる。葉はタツナミソウより小さく、草丈もタツナミソウより低い。葉や茎にはビロード状の短毛があり、別名をビロードタツナミという。
このほかタツナミソウの仲間には、オオタツナミソウ、オカタツナミソウ、シソバタツナミソウ、ヤマタツナミソウ、ムニンタツナミソウなどがある。
タツナミソウの基本データ
【分 類】シソ科/タツナミソウ属
多年草
【漢 字】立浪草(たつなみそう)
【別 名】ヒナノシャクシ/スクテラリア
【学 名】Scutellaria indica.
L.var.indica
【英 名】Scutellaria indica
【開花期】5~6月
【花の色】青紫色
【草 丈】~40cm
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