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サンショウ(山椒)

Japanese pepper tree

Japanese pepper tree
実用だけでなく、鑑賞用としても美しい
山椒 木 画像
新芽と蕾の様子
サンショウ 開花時期
花には雌雄がある(画像は雌花)
Japanese pepper tree,leaf,picture
サンショウの葉(夏の様子)
さんしょう 葉っぱ
葉の裏側はやや白みを帯びる
山椒の未熟な実
青い実さえも人間は食べてしまう
seeds of Japanese pepper tree
サンショウの実は9~10月頃に熟す
サンショウ 紅葉
黄葉の様子
山椒の木,画像
種子が弾け飛び、翌年まで枝に残った実の様子
Japanese pepper tree
植木屋泣かせのトゲは二本一組に生じるのが特徴
サンショウの木 画像
樹高は最大4m程度
擂粉木棒 山椒
サンショウの幹にはイボができる

【サンショウとは】

・日本、朝鮮半島南部及び中国を原産とするミカン科サンショウ属の落葉低木。「椒」は小さくて辛い実を表し、「山にある小さな辛い実」を意味してサンショウと名付けられた。魏志倭人伝にもその名が登場するほど古くから日本人に親しまれる。

 

・「サンショウは小粒でピリリと辛い」と表現され、種子が香辛料に使われることで知られる。また、芳香のある若菜も「木の芽」として田楽、吸い物、和え物、味噌、佃煮などの和食に使われ、実用目的で民家の庭に植栽される例が多い。

 

・若菜に続いてクリーム色の花を咲かせ、秋になると赤い実をつける。できはじめの実は緑色で、赤く熟すと自然に二つに裂け、中から黒い種子が顔を出す。

 

・果皮を乾燥させて粉末にしたものが、ウナギの蒲焼きなどに使われる粉山椒となる。果皮は生薬「椒目」としても健胃、湿布、皮膚のかぶれ、水虫などに使われる。未熟な青い実も塩漬けなどにして食されるが、サンショウにはサンショオールという毒性が含まれており、食べ過ぎは危険である。

 

・サンショウの材は黄色を帯びて香りがあり、杖や高級な擂粉木(すりこぎ)として使われる。

 

【育て方のポイント】

・暑さ、寒さに強く、北海道から九州まで植栽できる。

 

・土地を選ばず丈夫に育つ。それほど手間を掛けるような木ではないが、放任すれば3m程度の高さになる。

 

・樹形は整いにくい。春先に次々に展開する若菜を、こまめに手で摘み取ると成長を抑制できる。

 

・小枝や葉の付け根には対になった長さ1センチ程度の棘があるため、剪定の際は怪我や衣類の損傷に留意する必要がある。また、小さな子供がいる家庭にはお勧めできない。

 

・雌雄異株であり、花山椒(ハナザンショウ)と称して売っている雄株は、いくら頑張っても実がならない。

 

【品種・類似種】

・アサクラサンショウ

 ほとんど棘がないため扱いやすい。兵庫県養父市八鹿町の朝倉で見付かったものが接ぎ木として出回ったとされる。

 

イヌザンショウ

 同じミカン科サンショウ属だが、香りが悪く食用にならない。葉のある時期であれば、葉を揉んで匂いを嗅げば区別がつく。また、イヌザンショウは棘が互生につく(サンショウは対生)ので、落葉期にも容易に見分けられる。

サンショウの基本データ

 

【分類】ミカン科 サンショウ属

    落葉広葉 低木

【学名】Zanthoxylum piperitum

【別名】ハジカミ

【成長】早い

【移植】普通

【高さ】2m~4m

【用途】食用/公園

【値段】800円~