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毒のある木

庭木の種類は数多く、中には実や枝葉に毒のあるものもあります。毒と薬は紙一重であり、日本人はこれらを上手に利用してきたのですが、御家庭に小さなお子さんがいたり、犬を飼っていたりした場合、そんな悠長なことは言ってられません。

 

知らずに毒のある木を植え、誤って実や枝葉を口にされることのないよう、食べると危険な「毒のある木」を順不同でリストアップしてみました。

 

木の名前や画像をクリックすると詳細ページへ移動します。

ドクウツギ

 

日本三大有毒植物の一つであり、実のみならず葉や茎にも毒を含む。夏にできる赤い果実はよく目立ち、見た目も綺麗だが・・・・

キョウチクトウ

 

世間的には最も有名な毒のある木の一つ。枝を串焼きやバーベキューに使って・・・というエピソードが知られる。

毒のある木

アセビ

 

漢字表記は「馬酔木」で、馬がこの葉を食べると酔ったように脚が不自由になるという。人間もアセビの葉を誤食すると・・・

ネジキ

 

アセビに似た花を咲かせる通好みの雑木。アセビ同様に有毒植物であり、本来は庭に使われるような木ではなかったが・・・

イチイ

 

メスの木になる赤い実は甘く、食用や果実酒用となるが、その種はタキシンというアルカロイドを含む。有毒性であり、飲み込むと・・・

有毒な実

キャラボク

 

イチイの変種であり、同じように実がなり、同じように種子には毒性がある。庭木としてはイチイよりも使い勝手がよく、数も多い。

シキミ

 

サカキの代用として神事に使われる木だが、見た目にも毒々しい実は、有毒成分を含む「悪しき実」とされる。

ミヤマシキミ

 

シキミといえどもミカンの仲間で、葉をちぎるとミカンのような独特の香りがあるが、葉や実には有毒成分を含む。

エニシダ

 

ホウキのような樹形からヨーロッパでは魔女が使う箒に例えられる。初夏に咲く黄色い花は鮮烈だが、木全体に有毒物質を含む。

毒のある木

ユズリハ

 

家運を預かる縁起の良い木として知られるが、葉や樹皮には有毒物質を含み、動物が食べると立てなくなったり、食欲不振を引き起こしたり・・・

エゴノキ

 

実はサポニンという物質を含み、石鹸の代用になるが、同時に毒性があり、食べると胃の粘膜がやられて喀血するおそれが・・・

サイカチ

 

目を見張るような大きな豆はエゴノキと同じように石鹸の代用とされるが、こちらもやはりサポニンを含み、食べることはできない。

トチノキ

 

ちょっと立派な栗といった雰囲気の実は手間暇をかけないと食べることができず、別名を馬栗という。

アジサイ

 

料理が載った葉の様子は大葉のようだが、飾りであって食べるものではない。セイヨウアジサイの葉は腹痛、嘔吐、めまいを引き起こす。

フユサンゴ

 

プチトマトのような実は一見、おいしそうだが有毒であり、重症の場合は命を落とすこともある。小さな子供やペットがいる家庭では厳禁。

有毒の実

イヌマキ

 

剪定せずにおくと雌の木には二色の団子のような実がでる。赤い部分は美味しいが、黒い部分は有毒。ラカンマキも同じ

ニシキギ

 

ニシキギの仲間(マユミコマユミマサキツルマサキツリバナ)にできるオレンジ色の実は有毒であり、食せば嘔吐、下痢を引き起こす。

ホツツジ

 

花の少ない時期に咲くため珍重されるが、木全体に有毒物質を含み、誤って食べると頭痛、嘔吐、痙攣などを引き起こす。

シャクナゲ

 

華麗な花を咲かせるが、生の葉はロドトキシンという痙攣性の有毒物質を含み、誤用すれば運動麻痺や呼吸不全を引き起こす。

カルミア

 

アメリカシャクナゲともいう。葉に麻酔性の有毒成分を含み、誤食すると嘔吐、下痢、腹痛、神経麻痺を引き起こす。

有毒,木の実

センダン

 

秋にできる黄色い実は、野鳥の好物だが、ヒトの食用にはならない。民間薬として整腸、鎮痛作用があるというが、誤用すれば呼吸停止も。

アブラギリ

 

種子から油を採取するため中国から伝播し、かつては国策として育てたが今では放置される。種子含まれるエレオステアリン酸が有害。

毒のある草花

木ではなく、冬季に地上部がなくなる多年草にも毒のあるものがあります。ここでは有名どころだけ載せています。

 

ヒガンバナ

 

秋の彼岸になると毎年同じような場所に咲く花です。かつては家に持ち帰ってはいけないという言い伝えがあったほどの嫌われものでした。

フクジュソウ

 

正月の縁起物ですが、全体に毒がありフキノトウと間違えて食べて事故に至る例もあります。

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