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ラセイタソウ/らせいたそう/羅背板草

Raseita-sou

ラセイタソウ,特徴
太平洋岸に生じる大形の草で、厳しい環境に耐える
新芽
芽吹きの様子
羅背板草,葉
葉は厚く、表面に細かな皴が著しい
黄葉する草,大きい
黄葉の様子
らせいたそう,植物
茎は太く、断面は四角形

【ラセイタソウとは】

・北海道南部から紀伊半島(太平洋側のみ)に分布するイラクサ科の多年草。海岸の岩場や崖地で大きな株になっていることが多い。ザラついた葉の手触りが織物のラセイタ(ラシャに似た毛織物でポルトガル語のraxetaに由来)に似ることから名付けられた。別名はヤハズカラムシ、ビロードソウなど。

 

・雌雄同株で、7~10月に淡い黄緑色の花を咲かせる。雄花は細長い穂状で茎の下の方にある葉の脇に咲き、雌花は茎の上の方にある葉の脇で球状に集まって短い穂になる。いずれも目立たず、観賞価値は乏しいとされる。

 

・葉は長さ6~15センチ、幅4~10センチで、左右非対称の歪んだ卵形になる。縁には細かなギザギザが均等に並び、葉先は尖るものが多いが、中には2~3つに裂けるものもある。

 

・葉の間隔が狭くて十字に並ぶように見えるが、茎から対になって生じている。素人目にはアジサイのように見えなくもないが、アジサイと違って葉の両面に短毛がある。秋以降は黄葉した後に地上部が消え去る。

 

 

【花の色・品種】

・黄緑色

 

【背丈】

・50~70cm

 

【ラセイタソウの品種】

・地方によって多くの種類があるが、いずれも海辺に分布する。

 

【ラセイタソウに似ている植物】

カラムシ

 暖地の山野に分布し、茎や葉柄に毛が生じる。織物の糸を作るため古い時代に中国から導入されたものが野生化して現在に至る。

 

・アカソ

 山地の道端で普通に見られるもので、葉の縁のギザギザと3本の葉脈が目立ち、茎や葉柄に赤みがある。葉がより小さいコアカソもある。

 

ヤブマオ

 同じイラクサ科の多年草で葉の表面がザラつくが、葉の先端が裂けて尖っている。

 

・ラセイタタマアジサイ 

 伊豆諸島に分布するタマアジサイの品種。本種と同じように葉の表面がラシャにたとえられるがアジサイの仲間であり、蕾や花はタマアジサイと同じ。

からむし,葉っぱ
開花期のカラムシ