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ヤマトリカブト/やまとりかぶと/山鳥兜

Monk's-hood/Aconite

はなことば,とりかぶと
花言葉は「騎士道」「忠誠心」など
ヤマトリカブトの葉
全草に毒性があるが、根生する若葉と根は特に危険
よもぎ,見分け方
よく似るヨモギやモミジガサと見分けないと危ない
ツボミ,蕾
蕾の様子
トリカブト,種類
本当の花は青紫の苞に隠れ、3個の雌しべと多数の雄しべがある
山鳥兜,特徴
草丈は1m前後になる
Monk's-hood/Aconite,flower
花の後の様子

【ヤマトリカブトとは】

・東北地方~中部地方に分布するキンポウゲ科の多年草。トリカブトの仲間は北半球の温帯に広く分布し、日本には30を超える品種が自生するが、本種は山地の林縁や日当たりのよい草地などで最も普通に見られるトリカブトであり、単にトリカブトという場合は本種を示す。

 

・夏から秋にかけて咲く薄紫の花は、他に類を見ない形状であり、観賞を目的として切花用にも栽培される。しかし、全草に猛毒のアルカロイド物質を含み、誤飲すれば嘔吐、下痢、痙攣、呼吸不全などの症状を引き起こし、摂取量によっては死を招く。

 

・トリカブトという名前は、花の形が鳥兜(舞楽の演奏者である伶人が着用する兜)に似ることに由来する。別名はカブトバナ、ヤマカブト、エボシバナ、カブトギク、ブシ、ウズ(烏頭)など。

 

・花は長さ4センチ前後で 茎の先端や葉の脇に集まって咲く。目を惹く青紫のものは花弁ではなく「苞」と呼ばれる器官。本当の花は上部にある烏帽子のような萼片の中に隠れて立っている。トリカブトの見分けは難しいが、ヤマトリカブトは雄しべに多数の毛があり、花の外面と柄にも曲がった毛を生じるのが特徴。

 

・茎は直立せず、弓なりに曲がる。葉は手のひら状で3~5つに深く裂け、それぞれの裂片には不規則な切れ込みがある。表面には光沢があり、質は薄くてちぎれやすいが、茎葉から生じる汁液にも毒性があるため、取扱いには注意する必要がある。

 

・根は地中にまっすぐ伸び、円錐状に膨れる。根の毒性も高く、毒矢に使ったほどだが、乾燥させたものを鎮痛剤として、顔面神経痛やリウマチの治療に使う。漢方では乾燥させた茎葉を「草烏頭(そううづ)」、根茎を「附子(ぶし)」と呼ぶ。

 

【開花時期】

・8月~10月

 

【花の色・品種】

・青紫

 

【背丈】

・80~150cm

 

【トリカブトの品種】

 エゾトリカブト オクトリカブト

 ツクバトリカブト ハコネトリカブト

 ホソバトリカブト レイジンソウ

おくとりかぶと
オクトリカブト
筑波とりかぶと
ツクバトリカブト
あずまれいじんそう
アズマレイジンソウ

 

【ヤマトリカブトに似た花】

 ニリンソウ モミジガサ 

 ゲンノショウコ ヨモギ

 

 いずれも新葉が似るため誤食に注意する必要がある。

似ている葉
ニリンソウの葉
見分け方
モミジガサの葉
山鳥兜に似ている草
ゲンノショウコの葉
似ている
ヨモギの新葉