庭木図鑑 植木ペディア > セイヨウニンジンボク

セイヨウニンジンボク(西洋人参木)

Chaste tree

【セイヨウニンジンボクとは】

・南ヨーロッパから西アジアにかけた地中海沿岸を山地とし、朝鮮人参に葉が似ていることから名付けられた。日本には明治時代に渡来し、本州以西で育てられる。写真のように細長い葉が集合し、手の平のような形になっているのが特徴。

 

・7月から9月の暑い時期に涼しげな花を咲かせるため、近年、人気が高まっている。花の色は淡いブルー、ピンク又は白色で、穂状に展開する。

 

・花の少ない時期に、貴重な青系統の花を咲かせるため人目を惹く。幼木のうちからよく花を咲かせる。

 

・木全体に香りがあり、実はかつて胡椒代わりに使われたほど香りが強い。最近では女性ホルモンを整える作用があるハーブとして宣伝される(母乳の出が良くなるとも!)。

 

 

【育て方のポイント】

・暑さ、乾燥に強い。冬もマイナス5度以上であれば庭植えで越冬できる。

・病害虫の被害が少ない

・庭植えすると意外に大きく育つが、花は翌年の春以降に伸びた枝につくため、花の後であれば時期を気にせず剪定できる。

・半日陰程度なら育てられるが、まったくの日陰では生育が悪い。健全な花を期待するなら日照が必要。

 

【園芸品種】

・ロゼア

 ピンクの花を咲かせる。

・プルプレア

 紫がかった葉をつける品種。花は白色。

・シルバースパイヤー

 白い花を咲かせる。 

セイヨウニンジンボクの基本データ

 

【分類】シソ科/ハマゴウ属

     落葉広葉/低木 

【学名】Vitex agnus-castus 

【別名】ミツバハマゴウ

    イタリアニンジンボク

【成長】早い

【移植】ふつう

【高さ】3m~8m

【用途】コンテナ/花壇/シンボルツリー

【値段】800円~2000円