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スノキ/すのき/酢の木
Sunoki (Japanese bluebery)
【スノキとは】
・中部地方を中心とする本州及び四国に分布するツツジ科スノキ属の落葉低木。山地の林内に自生し、葉や果実を噛むと酸味があるため「スノキ(酢の木)」と呼ばれるが、酢とは関係がない。
・スノキは果樹としてお馴染みのブルーベリーの仲間で、日本にもともと自生するため、日本のブルーベリーと呼ばれる。スノキや属するスノキ属の木は北半球を中心として世界各地に約400種が自生するが、日本にはそのうち19種が分布する。
・より標高の高い場所に生じるオオバスノキから派生した種であり、オオバスノキよりも葉が小さくて花色が薄いこと、果実がより酸っぱいことに特徴がある。食用にはオオバスノキが向く。
・スノキの葉は長さ1~3.5センチの楕円形。縁は緩やかに波打ち、細かなギザギザがある。若い茎は鮮やかな緑色で、ややまばらに分岐し、横に広がりやすい。環境にもよるが寒冷地では秋になると綺麗に黄葉する。オオバスノキの葉は長さ8センチ近くになり、明らかに大きい。
・スノキの開花は4~6月。サラサドウダンなどに似た釣鐘状で、1~4輪がまとまって垂れ下がる。緑と紅色というやや奇抜かつ可憐な花だが、大きさが5~7ミリ程度である上、葉陰で下向きに咲くことが多いため、注意深く観察しなければ見付けにくい。
・花は先端が五つに裂けて反り返り、萼片も五つある。中央には10本の雄しべがあり、その先端(葯)は二つに裂けて細く伸びる。なお、スノキの花は前年に伸びた枝に咲き、この点がよく似たナツハゼ(当年枝に開花)と異なる。
・花の後には水分を含んだ球形の果実ができ、7~8月頃になると黒紫色に熟す。直径7~8ミリで表面には光沢があり、先端には萼片が残る。甘酸っぱい。中には種が4粒入っている。
【スノキの育て方のポイント】
・花崗岩の風化した土を好むが、市販品であればおおむね丈夫に育つ。
・枝分かれが多く繁茂しやすい。風通しの悪い場所ではイラガなど不快な害虫の餌食になることが多いため、定期的に剪定するか、風通しの良い場所に植えた方がよい。
・花は前年に伸びた枝の葉の脇に咲く。このため開花前にこの部分を剪定すると花が咲かなくなる。
・日当たりの悪い場所では花つきが悪い。
【スノキに似ている木】
クランベリー シャシャンボ
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スノキの基本データ
【分類】ツツジ科/スノキ属
落葉広葉/低木
【漢字】酢の木(すのき)
【別名】カクノミスノキ
(角の実酢の木)
コウメ
【学名】Vaccinium smallii
var. glabrum
【英名】Sunoki
(Japanese bluebery)
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】1~2m
【用途】切花/和風庭園/果樹
【値段】1000円~