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スノキ/すのき/酢の木
Sunoki (Japanese bluebery)
【スノキとは】
・中部地方を中心とする本州及び四国の山地を中心に分布する落葉低木。葉を噛むと酸味があるため「スノキ(酢の木)と呼ばれるが、酢とは関係がない。
・より標高の高い場所に生じるオオバスノキから派生した種であり、オオバスノキよりも葉が小さいこと、実がより酸っぱいことに特徴がある。食用にはオオバスノキが向く。
・4月~6月にかけて画像のような配色の花を咲かせる。サラサドウダンなどに似た釣鐘状で可憐だが、大きさが5mm程度である上、葉陰に咲くことが多いため、注意深く観察しなければ見付けにくい。なお、スノキの花は前年に伸びた枝に咲き、この点がよく似たナツハゼ(当年枝に開花)と異なる。
・実は10月ごろに成熟し、甘酸っぱい。中には種が4粒入っている。
【育て方のポイント】
・花崗岩の風化した土を好むが、市販品であればおおむね丈夫に育つ。
・枝分かれが多く繁茂しやすい。風通しの悪い場所ではイラガなど不快な害虫の餌食になることが多いため、定期的に剪定するか、風通しの良い場所に植えた方がよい。
・日当たりの悪い場所では花つきが悪い。
【スノキに似ている木】
スノキの基本データ
【分類】ツツジ科/スノキ属
落葉広葉/低木
【学名】Vaccinium smallii var. glabrum
【別名】─
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】1m~1.5m
【用途】切花/和風庭園/果樹
【値段】1000円~