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ジューンベリー/じゅーんべりー
Juneberry
【ジューンベリーとは】
・北アメリカを原産とするバラ科の小高木。桜が咲く頃に、白い5弁の花を房状に咲かせる。セイヨウザイフリボクというのが正式な名前。
・6月ごろに果実を収穫できることから、ジューンベリーという俗称がついた。赤黒く熟す実は甘みがあり、ジャム、果実酒等に利用できる。鳥も好んで食べにくる。
・新緑や秋の紅葉、独特の色合いを持つ木肌など、花や実のない時季でも雰囲気があるため人気が高い。
【ジューンベリーの育て方のポイント】
・花粉樹が不要で単植でも結実するため、果樹の中では扱いやすい部類に入る。北海道南部から九州までの幅広い範囲に植栽できる。
・いろいろな交雑種があるものの、背丈の低いものを選べば剪定等の管理がしやすく、狭い庭でも維持しやすい。なお、剪定は冬期に不要な枝を付け根から切除する。
・花や実を楽しむには日当たりの良い場所に限る。
・多少湿気があり、石灰分を含む土壌を好む。
・基本的には丈夫な性質を持つが、夏の乾燥にややや弱い。
・まれにカイガラムシ、アブラムアシ、テッポウムシの害に遭うが基本的には病害虫が少ない。
【ザイフリボクとの見分け方】
・在来のザイフリボク(シデザクラあるいはニレザクラともいう)は中京地方に多く、ジューンベリー同様の白い花を咲かせるが、ジューンベリーよりも花数は少ない。また、ジューンベリーは葉に先駆けて開花するが、ザイフリボクは葉と花が同時に展開するため、ジューンベリーのような華やかさはない。
・ジューンベリーは名前のとおり6月ころに果実が熟すが、ザイフリボクの実は9月頃に熟す。
【ジューンベリーの品種】
・狭い庭には「リージェント」や「バレリーナ」という品種が向いている。
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ジューンベリーの基本データ
【分類】バラ科/ザイフリボク属
落葉広葉/小高木
【漢字】─(じゅーんべりー)
【別名】アメリカザイフリボク
【学名】Amelanchier canadensis
【英名】Juneberry
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】5m~10m
【用途】花木/果樹/切花/シンボルツリー
【値段】1000円~