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シダレヤナギ/しだれやなぎ/枝垂柳
Weeping willow
【シダレヤナギとは】
・中国の中南部を原産とするヤナギで、中国や朝鮮半島では墓苑用樹とされる。日本では全国的に植栽され、一般にヤナギといえば本種を指すことが多い。
・川辺や御濠沿いなど水辺に植えられることが多いが、乾燥地でも耐えるため、街路樹に使われることもあり、環境適応力は高い。銀座のシダレヤナギが有名だが、その最盛期は明治17年~昭和43年で、通行量の増加と共に邪魔者扱いされるようになった。
・長く垂れ下がる枝は長寿の象徴とされ、元旦には柳の枝で作った箸を使って長寿を祈念する風習があった。
・あまり話題にならないが、春の芽出し前には画像のとおり、黄色い花を咲かせる。
・日本には雌の木がないとされる。
・ヤナギは北半球の温帯以北に計350種以上が育つ。
【育て方のポイント】
・代表的な陽樹(=光を好む木)であり、日照が不可欠。
・病害虫に強い。
・成長が早く、大きくなるため一般家庭の庭で育てるのは難しい。
・枝の「しだれ方」は個体によって大きく異なる。
・根が浅く、強風で倒れやすい。また、一般的に寿命が短い。
【シダレヤナギの品種】
・葉が捻じれあがるウンリュウヤナギ(コウテンヤナギ)、コシダレ、オオシダレ、コゴメヤナギなどの変種が知られる。
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シダレヤナギの基本データ
【分類】ヤナギ科 ヤナギ属
落葉広葉 高木
【学名】Salix babylonica L.
【別名】ヤナギ/イトヤナギ
【成長】かなり早い
【移植】やや難しい
【高さ】10m~15m
【用途】公園(特に水辺)/街路樹
【値段】300円~