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ツルボ/つるぼ

Tsurubo(Japanese Scilla) 

道端に咲く紫の花
晩夏~初秋の道端に見られるツルボの花
小さな紫の花,雑草
花は下から順に咲き、花穂は伸びていく
ツルボ
雄しべは6個で花糸の付け根は扁平する
するぼ,すみな
草丈は20~40センチほどで、群生することが多い
するぼ,葉っぱ
葉の中央は浅くくぼむ
つるぼ,野草
葉は両面とも無毛
種子
若い果実の様子
雑草
晩秋の様子

【ツルボとは】

・北海道から九州まで日本各地の低地に見られるキジカクシ科の多年草。晩夏に咲く穂状の花が美しく、かつては貴人が皇居に参上する際、後ろから差し掛ける傘をすぼめた様子に見立てて、参内傘(サンダイガサ)と呼ばれた。

 

・ツルボの仲間は世界に約90種類自生し、中にはシラーの名で流通する園芸品種もある。日本に分布するのは1種のみで、日当たりがよければ路傍、荒れ地、土手、畑の縁など至る所に生じ、地方名もスルボ、ズイベラ、スミラ、スビラ、スミナなど数多い。

 

・開花は8~9月で、葉の間から伸びた30センチほどの花茎を取り囲むように、直径3~4ミリの小さな淡い紅色の花が咲く。花は下から順に咲き、花茎は開花が進むにつれて上方へ伸びる。花の後には緑色の果実が膨らみ、秋には黒くて艶のある楕円形の種子ができる。

 

・葉は二枚一組で地際から生じ、長さ20センチ、幅5ミリほどになる。厚くて柔らかく、表面の中央が浅くくぼむ。春に出た葉は夏に枯れ、開花前後に新たな葉を生じる。

 

・根はラッキョウのような長さ2~3センチの卵状で、黒褐色の皮に覆われる。食糧難の時代にはヒガンバナと同じように食用にしたというが、全草に有毒成分プロトアネモニンを含み、誤食すると嘔吐、下痢、腹痛を引き起こす。

 

【開花季節】

・8~9月

 

【花の色など】

・淡い紅色

 

【背丈】

・20~40cm

 

【ツルボに似ている草花】

ヤブラン