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ツリフネソウ/つりふねそう/釣船草

Tsurihune-sou(hardy impatiens)

青紫色の花が咲く 季節
花言葉は「私に触れないでください」など
釣船草,植物
蕾の様子
釣船草,開花
咲き始めの花の様子
むらさきつりふね
花の後方は内側に巻く
釣船草,花
花は虫を誘引する複雑な構造
つりふねそうの実
これが花言葉の由来となる果実
ツリフネソウの葉っぱ
花がない時季は目立たないが、背丈は大きめ
釣船草の葉っぱ
若葉は淡い緑色で葉脈が目立つ
hardy impatiens
ツリフネソウの葉
つりふねそう,葉っぱ
葉には羽根状の脈がある
吊舟草,特徴
茎は柔らかく節が膨らむ。台風などの強風で倒れやすい

【ツリフネソウとは】

・北海道~九州に分布するツリフネソウ科の一年草で、山麓の湿地や小川の縁に自生する。花の様子が、吊り下げられた帆掛け船に似ているとしてツリフネソウ(吊舟草/釣船草)と名付けられた。黄色の花が咲くキツリフネに対し、本種を特にムラサキツリフネという場合もある。

 

・ツリフネソウの仲間は世界に400種類ほどが知られ、日本には3種類が自生する。園芸植物として身近なホウセンカやインパチェンス(アフリカホウセンカ)もこの仲間。

 

・茎は柔らかでやや赤みを帯び、断面が円く、節々は膨らんで枝分かれが多い。葉は長さ6~15センチ、幅3~7センチの菱形に近い卵形で縁にギザギザがあり、茎から互い違いに生じる。草全体に毒性のヘリナル酸を含み、苦味が強くて食用にならず、誤って食べれば嘔吐、下痢、胃腸炎を引き起こす。

 

・花期になると茎の先端に、長さ3~4センチほどの紅紫の花が数輪ずつぶら下がる。花は見る方向によって印象が変わり、形が分かりにくいが、3個の花弁に加え、同じような色の萼が3個ある。

 

・萼のうち一つは大きな袋状で後方にある「距(きょ)」はクルリと巻いていて、中にたくさんの蜜が入っている。上記のとおり毒性があるため蜜を吸うのは危険だが、マルハナバチは中に入り込んで蜜を吸う。

 

・花言葉は「私に触らないでください」などだが、熟した果実は長さ1~2センチで薄い果皮があり、ホウセンカと同じように、指で触れると中から種が飛び出す。ツリフネソウは一年草だが、こうした性質が奏功して、どんどん増える。

 

【ツリフネソウの開花時期】

・8~10月

 

【花の色】

・紅紫色

 

【草丈】

・40~80cm

 

【ツリフネソウの品種】

・ゲンペイツリフネソウ

 花がピンクと白の二色になる園芸品種

 

・キツリフネ

 黄色い花を咲かせる品種で背丈が高くなる。より標高の高い高原の湿原などに自生する。花の「距」は丸くならない。

 

・ハガクレツリフネ

 名前のとおり葉に隠れるように淡い紫色の花が咲く。

 

【ツリフネソウに似た花】

・アフリカホウセンカ

 アフリカを原産とする近縁種。花期が長いこと、花の種類が豊富なこと、花粉管の伸びが観察しやすいことから学校や公園の花壇に多用されるが、種子に毒性がある。

釣船草の花,種類,つりふねそう
花が二色になる「源平ツリフネソウ」