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Musashi-abumi

【ムサシアブミとは】

・関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するサトイモ科の多年草。海に近く、やや湿気の多い林内に育ち、日本以外でも韓国や台湾に自生が見られる。花の様子が乗馬に使う「鐙（あぶみ＝足を掛ける輪状の物）」に似るため、ムサシアブミと名付けれらた。

・ムサシアブミの開花は４～５月。花は他のテンナンショウの仲間と同様、仏炎苞と呼ばれる大きな苞の中に咲く。仏炎苞は長さ７～１１センチほどで表面は暗い紫色～緑色。頂部に白い筋模様が隆起し、内側は黒と紫の縞模様になる。

・仏炎苞は袋状に巻き込んでおり、マムシグサなどに比べると半開きに留まり、口のあたりで耳状に張り出す。中央には、こん棒のような肉穂があり、そこに雌雄それぞれの小さな花が咲いている。

・花の後にできる果実も近縁種と同様。艶やかな球形ででき始めは緑色だが、赤く熟す。

・根は扁平した球茎で、上部に多数のヒゲ根を出し、その周りに小さな芋がある。葉は株元から出る根生葉で、葉柄は長さ２０～４０センチほどの円柱状で多肉質。一株に２本ずつ生じる。

・葉は３枚の小葉からなり、小葉は先端が急に細くなって尾状に尖る。表面は鮮やかな緑色で光沢があり、裏面は淡い緑色だが霜のような白点がある。

【ムサシアブミの仲間】

・マムシグサ 

・ウラシマソウ

・カラスビシャク

・オオハンゲ 

ムサシアブミの基本データ

【分　類】サトイモ科／テンナンショウ属

　　　　　多年草

【漢　字】武蔵鐙（むさしあぶみ）

【別　名】ユハツ／カキツバナ

【学　名】Arisaema ringens

【英　名】─

【開花期】３～５月

【花の色】緑色

【草　丈】～５０ｃｍ

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