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ツルドクダミ/つるどくだみ/蔓蕺

Chinese knotweed

つるどくだみ,植物
徳川将軍が中国から取り寄せたツルドクダミ 今は野生化して江戸城石垣にも
つるどくだみ,葉
若葉は食用になる
つるどくだみ,蔓蕺
葉はドクダミに似るが無臭で、厚みがある
何首烏
裏面の様子
ツルドクダミ,画像
ツルドクダミの蔓は赤みを帯びる
何首烏
実がなる頃の様子
果実,種子
ツルドクダミの果実
何首烏
晩秋には黄葉し、冬季は落葉する

【ツルドクダミとは】

・中国を原産とするタデ科ソバカズラ属の多年草。ドクダミの仲間ではないが、葉がドクダミに似て蔓性であるためツルドクダミと呼ばれるようになった。

 

・本州~沖縄の山野、道端などで野生化したものが普通に見られるが、いわゆる帰化植物であり、その起源は八代将軍徳川吉宗が長崎に取り寄せ、1720年に栽培を命じたことにある。

 

・別名及び漢方としての生薬名を「何首烏(カシュウ)」というが、これはツルドクダミの根を煎じて飲んだ親子三代が、黒髪のまま長生きしたという中国の伝説「何首烏伝」にちなむ。

 

・学名はPolygonumで、膨らんだ節が多いことを意味し、地下を這う根の一部は細いサツマイモのような塊根になる。これに含まれるアントラキノン誘導体には緩下作用があり、煎じたものは便秘や整腸に効果があるとされる。

 

・漢方では「交藤」「夜合」とも呼ばれ、上記の伝説にちなんで不老長寿、強壮、発毛、白髪対策に効果があるとして珍重してきたが、現代の日本においても栄養ドリンク(ユンケルなど)やシャンプー、美容液の原料に使われており、度々注目される。

 

・ツルドクダミの葉は長さ3~6センチの卵形~ハート形で先端が尖り、縁にギザギザはない。付け根には鞘状の托葉と長い柄があり、蔓から互い違いに生じ、長く伸びる蔓性の茎と共に多数分岐しながら他物に絡まって繁茂する。ドクダミと異なって茎葉に臭いはなく、若葉は天婦羅、御浸しにして食べることができる。

 

・開花は夏~秋で、葉の脇から伸びた花軸に直径2ミリほどの白い花が多数、円錐状に集まって咲く。花弁はないが「花被」が五つに裂け、花弁のように見える。果実は三つの稜(角)がある卵形で、「蓿存萼」と呼ばれる淡い褐色の膜に包まれている。 

 

【ツルドクダミの開花時期】

・8~10月

 

【花の色】

・白

 

【草丈】

・1~2m

 

【ツルドクダミに似た植物】

イタドリ

 北海道~九州に分布する近縁種。同じような花を咲かせ、同じような実ができるが葉は大きく、太い茎で直立する。