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今咲いている花木
花の咲く草木はたくさんありますが、街中や公園で普通に見かける種類は案外限られています。
ここでは関東地方で今の時期に咲いているであろう草木を花の色別(白・ピンク・青・オレンジ・黄色など)に紹介します。
主に木に咲いている花ですが、時季によっては草花も紹介します。
どれも有名なものばかりなので園芸ビギナー向けではありますが、それぞれの名前や写真をクリックすると詳細ページに移動します。
なお、このページは筆者の都合にもよりますが、二十四節気程度のペースで更新します。それにしても今年は全てが早いです。
(last update 2024/5/18)
今咲いている黄色い花木
この時季は黄色い花が少なくなるため、よく目立ちます。蔓性でトゲがあるため、棚仕立てにされることが多いです。
扱いやすくガーデニング向けのバラとして人気。今、街中で最も目立つ花の一つではないでしょうか。
咲いているのに気付くというよりは、バナナのような甘い香りに惹かれて気付く方が多いようです。花弁の縁は紫色です。全体が紫色の品種もあります。
今咲いているピンクや赤の花木
ピンクと白の二色の花が同時に咲いていたらコレです。公園でよく見かけます。果実は小さなバナナのようになります。
かなり派手なピンクの花で人目を惹きつけます。今頃見られる若葉には毛が多いのが特徴です。ウツギとの直接的な関係はありません。
ハマナシとも呼ばれるバラの仲間。香りが良いことで知られます。紅紫が一般的ですが白花種もあります。
あまりに有名な植木で、特に画像の「大盃」という品種は日本で最も数多く植えられている木とされます。刈り込むらなら花の終わりが最適。
ビンを洗うブラシのような花という意味で名付けられました。花期の長い夏の花木です。(画像はマキバブラシ)
今咲いている白い花木
ハナミズキとセットで語られることの多い花木ですが、ヤマボウシは、より遅く咲きます。ピンク色の品種もあります。
実をかじるとエゴい味がすることから命名されました。果実はは有毒ですが、スズランのような花は清楚で人気があります。ピンク色の花が咲く品種もよく使われます。
幹の中が空洞になっていることから「空木(うつぎ)」と呼ばれる木は、たくさんありますが、その代表種です。一重咲きと八重咲があります。
花に詳しくなければ、早咲きのアジサイくらいに思うかもしれません。コデマリとは比べ物にならない大きな花は、紙でできた偽物のようにさえ見えます。
ガマズミに似た木ですが、西日本に多く、関東近郊ではあまり見かけません。葉の形はガマズミと全く違います。
生垣に多用される木です。必ず「あれって花咲くの?」という話になりますが、剪定せずにおけばこんな花が咲きます。レッドロビンもほぼ同じような花です。
棘があるため防犯用の生垣に使われたり、赤い実を鑑賞するために植えられる木です。花を見ればバラ科なのだと納得です。
日本人好みの清楚な花とは裏腹に頑丈な枝は鎌の柄の材料とされました。秋にできる赤い実も楽しみの一つです。
名前が有名なわりに、その花を思い浮かべることのできる方は少ないのではないでしょうか。
秋にできる実、黄葉もきれいですが、庭木としての知名度は今ひとつ。もっと普及しても良さそうな木です。
ガマズミのような花が咲く常緑樹。個人宅ではあまり見かけませんが、大きな公園などにはまとまって植栽されています。
プリペットの原種のような木で、雑草のようにそこらじゅうに開花しています。栗の花に似たむせ返すような匂いがあります。
こちらも大木で、上空に花開きます。日本の樹木では最も大きい葉を持ちます。
「あっアジサイだ、ん、あれ?何コレ、つるなの?」と言われる花です。杉の木や電柱に絡まって這い上がっています。
コンペイトウのような可愛らしい蕾が特徴的な花で、この時季によく目立ちます。花色は白、ピンク、紅色、その中間色など多様です。
ユキヤナギに似た雰囲気ですが、1か月遅れで小さな手まりのような花を咲かせます。
ウメに似た白い花を咲かせます。公園や庭にも数多く植栽されますが、丈夫な性質を持ち、環境の悪い道路沿いや海辺にも元気に咲いています。
ブドウのように垂れ下がった白い花が、むせる程の甘い香りを放ちます。ハリエンジュあるいは単にアカシアとも呼び、そこらじゅうの道端にいます。
この時期に咲く白い花は似ていますが、大木かつ大きな葉であればこれです。公園や雑木林で見掛けます。
アケビに似た常緑の蔓性植物です。果実は食べられませんが、蔓細工に使うため、昔から庭植えされます。
今咲いている紫の花木
名前は有名な木ですが、花を知らない方も多いようです。大木が多いので、はるか上空に咲く紫色の花の正体はコレです。
寺院に多い大木で、はるか上空に薄紫の小花が見えればコレです。風が吹くと雪のように花弁が舞い落ちます。
こんな花も咲いています
庭木としてはあまりにも有名ですが、常時、刈り込んでいると花は見れません。直径5ミリほどの小さな花です。
果実を香辛料に使うメジャーな木で、庭植えされている方も多い様子。雌雄それぞれの小さな花が咲いています。
秋にできる実は有名ですが、今頃に咲いている花は見向きもされません。よく観察すると色とりどりで面白いです。
紅葉の美しさで知られ、庭木にも多用されていますが、この時季にはかなり地味な花が咲いています。
街路樹に使われる高木で、花は頑張らないと見れない「高嶺の花」です。花の様子から「チューリップツリー」との別名もあります。
マツは花が咲かないと思われている木の代表ですが、雌花と雄花がそれぞれ地味に咲きます。
線香の「つなぎ」に使われた木で、暖地の公園や海辺に見られます。もう少しすると花は黒い実に変わります。
暖地の公園や街路に使われている木で、名前は有名ですが、花を間近に見る方はあまりいないでしょう。
昭和時代の駄菓子屋に「ニッキ」として、その根が売られていた木です。クスノキの仲間で同じように小さな花が咲きます。
今咲いている草花
関東の道端、庭、公園で見られる草花です。
身近に咲く不気味な植物ですが、ほとんど話題にならないのが不思議です。
新緑の藪中で鈴のような丸みを帯びた花を咲かせます。乱獲や環境の変化によって絶滅が危惧されています。
ショウブ、ハナショウブ、カキツバタ・・・似たような植物ですが、それぞれに個性があります。
清楚な白い花は昔から人気で、香水にも使われますが、花や実には毒があります。
梅雨時に最も目立つのがドクダミ。駆除の厄介な雑草とされることが多いですが薬草の一種です。八重咲きも道端にあります。