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ヒメアオキ/ひめあおき/姫青木
Hime-aoki
【ヒメアオキとは】
・北海道南部と日本海側の本州に分布するアオキ科の常緑樹。アオキの変種であり、樹高や葉、果実がアオキに比べると小さいことから、ヒメアオキと名付けられた。
・アオキは太平洋側に自生するが、本種は積雪の多い地方の海岸から山地に自生する。厳しい環境に適応するため、樹高は降雪量以上にならない。幹は直立せずにやや横に這うように伸び、その先端は斜上する。
・ヒメアオキの開花は3~5月。前年に伸びた枝の先に、アオキと同じような紫と褐色の四弁花を咲かせる。雌雄異株で、雄株には雄花が、雌株には雌花が咲く。雄花は雄しべの黄色い葯が目立つが、雌花は小さくて黄色い雄しべもないため見付けにくい。
・葉は先の尖った長楕円形で、枝から対になって生じるが、枝先付近にまとまってつくことが多い。アオキの葉は先端付近で縁のギザギザが目立つが、本種はあまり目立たない。
・葉はアオキよりも一回り小さく、若い枝や葉柄、葉の裏面の葉脈上に細かな毛を生じるため、アオキと見分けられる。
・雌花の後にはアオキ同様に楕円形の果実がなり、1~5月に赤く熟すと光沢があって美しい。直径は1~1.5センチでアオキより小さい。
・アオキという名は幹がいつまでも緑色であることに由来するが、本種の幹は特に基部まで緑色にとどまる。ただし、樹齢を重ねると白くかすれることが多い。
【ヒメアオキの育て方のポイント】
・日陰、病害虫、潮風、大気汚染に強く、総じて丈夫な性質を持つ。しかし、他の庭木同様、風通しが悪い場合はカイガラムシやアブラムシが発生するため、できるだけ風通しの良い場所に植えたい。また、稀にアオキミタマバエが実に寄生し、実の形がいびつになることがある。
・日差しが強すぎると生育が悪く、葉の色が冴えず、焼けたように黒変するため、直射日光や西日が強く当たる場所は避けたい。乾燥にも弱いため植穴には事前に腐葉土を施すなどして保水力のある土壌にするのがよい。
・アオキに比べると樹高が低く、枝葉が鬱蒼とすることはないため手入れの手間はあまりかからない。
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ヒメアオキの基本データ
【分類】アオキ科/アオキ属
常緑広葉/低木
【学名】Aucuba japonica
var. borealis
【別名】チャボアオキ
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】0.5~1m
【用途】公園/切り枝
【値段】500円~
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