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ヒイラギモクセイ / ひいらぎもくせい / 柊木犀

Fortune's osmanthus

ひらぎもくせい,柊木犀,特徴
ヒイラギモクセイの葉と花
ひいらぎもくせい,柊木犀の木
ヒイラギモクセイの新芽は赤みを帯びる
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新葉はピカピカしているが虫にやられやすい
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成葉の様子
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葉の裏面の様子
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開花期の様子
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秋にギンモクセイと同じような白い花が咲く
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花の直径は1センチ弱
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樹高は8mもほどになるが・・・
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こうした形に刈り込んだり・・・
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生垣に使われることが多い
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幹の様子
ひいらぎもくせい,樹皮
ヒイラギモクセイの樹皮

【ヒイラギモクセイとは】 

 

 

・モクセイ科の常緑樹でギンモクセイヒイラギの交雑種(中間種)とされる。高木の下など日陰になるような場所でも育ち、剪定によって形を整えやすいことから、主に生垣用として公園や庭園に植栽される。 

 

 

 

・ヒイラギモクセイの葉は長さ5~12センチの楕円形でギンモクセイよりも大きい。先端が尖り、縁にはヒイラギのようなトゲが8~10対ある。触ってもヒイラギほどは痛くないが、ギンモクセイよりは荒々しい印象を受ける。新葉は赤みを帯び、その展開する様はヒイラギに似る。  

 

 

 

・下枝が枯れにくく、管理もしやすいため、防犯も兼ねて住宅やマンションの垣根に用いられることも多いが、多くの場合、ヘリグロテントウノミハムシによって葉が食害され、健全な状態のヒイラギモクセイは少ない。

 

 

 

・ヒイラギモクセイは、やたらと剪定され続けることが多く、都市部では花を見る機会が少ないが、やや放任気味に育てれば花が咲く。開花はキンモクセイやギンモクセイと同じ9~11月頃で、晩秋に咲くヒイラギよりは早い。 

 

 

 

・花はその年に伸びた葉の付け根や枝先に咲き、ほぼギンモクセイと変わらないが、直径はやや大きく、8ミリほどになる。花の先端は四つに裂け、雄しべと退化した雌しべがあるが、日本では雄株が中心であるため種子はできない。 

 

 

 

・幹は直立し、樹皮はギンモクセイに似るが、ところどころにコルク質のコブができる。枝分かれが多く、枝葉は繁茂しやすいが刈り込みに強く、いろいろな樹形にすることができる。

 

 

 

【ヒイラギモクセイの育て方のポイント】

 

 

 

・土質を選ばず、痩せ地でも育てられる。また、日陰や大気汚染にも強い上、価格も比較的安い。

 

 

 

・丈夫であまり手がかからず、病害虫に強い木とされてきたが、風通しの悪い場所ではカイガラムシやハダニ、ヘリグロテントウノミハムシの被害に遭うことが多い。落ち葉を取り除くなどしてこれらの越冬を阻止することが大事だが、場合によっては殺虫剤の使用も必要となる。

 

 

 

【ヒイラギモクセイに似ている木】

 

 

 

ギンモクセイ

 ギンモクセイの葉にもわずかにトゲがあるが、ヒイラギモクセイほどはっきりしたトゲではない。 

 

ヒイラギモクセイの基本データ

 

【分類】モクセイ科モクセイ属

    常緑広葉/低木

【漢字】柊木犀(ひいらぎもくせい)   

【別名】

【学名】Osmanthus fortunei

【英名】Fortune's osmanthus

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】5~8m

【用途】垣根/公園

【値段】500円~

 

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