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ニワトコ/にわとこ/庭常
Elder
【ニワトコとは】
・北海道から九州まで日本全国の山野に普通に見られる落葉樹。若い芽は山菜に、乾燥させた花は利尿剤に、そして葉や幹は湿布として打ち身や骨折に使われるなど用途が多いため、かつては好んで庭植えされた。日本のほか、中国や朝鮮半島にも自生する。
・早春になると他の樹木に先駆けて、画像のように特徴的な若芽を展開する。
・4月から5月にかけて咲く花はクリーム色の円錐状で泡立つように開花し、遠目からもよく目立つ。
・6月~7月にかけて赤い実が房状にできる。実の直径は3ミリ程度。
【育て方のポイント】
・北海道から九州までの広い範囲に分布し、暑さ寒さに強い。また、日陰にも十分に耐える。
・太い枝が四方八方へ広がり、樹形はまとまりにくい。観賞用として狭い庭に植えるのは不適切だが、上記のとおり用途が多いため、実用性を求めて植えられる。剪定にはかなり強く、自然樹形を無視して強く刈り込んで管理することはできる。
【ニワトコの品種】
・キミノニワトコ
実が黄色い品種で、まれに見られる。
・ミヤマニワトコ
樹高が1m程度にしかならない品種。花や葉はニワトコよりも大きい。
・エゾニワトコ
北海道に見られる変種で、ニワトコよりも大きい。実は赤または黄色で、色が鮮やかなのが特徴。
・セイヨウニワトコ
黒紫色の実ができる。
ニワトコの基本データ
【分類】スイカズラ科 ニワトコ属
落葉広葉 低木
【学名】Sambucus sieboldiana
【別名】接骨木(セッコツボク)
ミヤトコ
【成長】かなり早い
【移植】普通
【高さ】3m~10m
【用途】公園/実用
【値段】800円~