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リンボク/りんぼく/橉木

Blackthorn

りんぼく,blackthorn in Japan
リンボクの花
リンボクという木,りんぼく
新芽が展開する様子
りんぼく,樹木
新芽は赤みを帯びる
リンボク,托葉,特徴,りんぼく
新葉の様子
ひいらぎがしの木
リンボクの若葉
トゲがあるサクラ
樹齢が低い木の葉にはトゲがある
りんぼく,樹木
トゲは鋭く、触れると痛い
柊樫,りんぼく,木,種類
トゲがあるため別名を「ヒイラギガシ」というが、カシではなくサクラの仲間
リンボクという木,りんぼく
葉の裏面の様子
Blackthorn
常緑だが霜にあたると色が変わり、春先に新葉と入れ替わる
リンボク,りんぼく,樹木
比較的若いリンボクの樹形
ひいらぎがしの木,りんぼく
大木の様子(6月)
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高さは10mほどになる
りんぼく,樹木
ツボミの様子
ヒイラギガシ 開花時期
リンボクの花は9月に咲く
常緑の桜の木
花弁よりも長い多数の雄しべがある
ひいらぎがし,開花
開花終期の様子
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花の後には実ができる(春先の様子)
カタザクラの木の実
熟すのは開花翌年の初夏
ひいらぎがし,花
熟すとさらに褐色を帯びる
りんぼく,リンボク,樹木図鑑
リンボクの樹皮

 

【リンボクとは】

・中南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に自生するバラ科の常緑高木。温暖な沿海地にある林内や、湿気の多い谷間などに見られる日本の固有種で、庭木として使う例は少ないが、秋に咲く花には春の花のような香りがあり、観賞価値も高い。 

 

・リンボクという名は、似た花が咲く近縁のイヌザクラの中国名「橉木」を音読みしたもの。なお、古生代に栄え、その化石が石炭の原料となったシダ植物にも同名のものがあるが、本種との関連はない。

 

・サクラの仲間であり、樹皮はサクラに似るが常緑性であり、シラカシツブラシイに似た葉を持つ。葉は革質で表面に光沢があり、若い枝には短毛がある。 

 

・葉の長さは5~8センチほどで先端が尖り、若木のうちはヒイラギのように葉の縁がギザギザになるため、別名をヒイラギガシという。

 

・リンボクの開花は9~10月で、その年に伸びた枝葉の脇から5~8センチの花茎を出し、直径5~6ミリの小花を穂状に咲かせる。花は下から順に咲き、直径2ミリほどの丸い花弁が5枚ある。 

 

・本種の花は一般的なサクラのイメージから遠いが、本種以外でもウワミズザクライヌザクラシウリザクラバクチノキといったサクラの仲間にも似たような花が咲く。

 

・花の後には長さ7~10ミリほどの楕円形の果実ができ、開花翌年の4~6月に熟す。果実は硬く、水気も少ないため食用にはならない。

 

・幼木の樹皮は黒褐色で光沢を帯び、皮目と呼ばれるシワが入るが、樹齢を重ねると 紫あるいは紅色を帯びた淡い褐色となり、皮目が目立たなくなる。かつて伊豆地方では、雁皮紙を作る際にリンボクの樹皮を染料として使った。 

 

・材は硬質で拍子木や弓などの器具あるいは薪炭に使う。樹皮がサクラに似て材が硬いため、別名をカタザクラという。青酸を含む葉と根は薬用となる。

 

【リンボクの育て方のポイント】

・湿気と養分のある土壌を好む。耐寒性はやや乏しく、植栽の適地は関東地方以西となる。

 

・性質は近縁のバクチノキに似る。半日陰でも生育できるが、基本的には日照を好み、日陰では花や実が少ない。

 

・病害虫の被害は少ないが、風通しの悪い場所では、カイガラムシ及びスス病の被害にあう。

 

・庭木としての流通は少ないが、実生で増やすことができる。

 

【リンボクの品種】

・コバノリンボク

 名前のとおり葉が長さ3~6センチ、幅1.2~1.8センチ程度になる変種。

リンボクの基本データ

 

【分類】バラ科/バクチノキ属

    常緑広葉/小高木~高木

【漢字】橉木(りんぼく) 

【別名】ヒイラギガシ

    カタザクラ

【学名】Laurocerasus spinulosa

【英名】Blackthorn

【成長】やや早い

【移植】普通

【高さ】5~10m

【用途】公園

【値段】

 

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