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ヒカゲツツジ/ひかげつつじ/日陰躑躅
Hikage tsutsuji tree
【ヒカゲツツジとは】
・関東以西の本州、四国及び九州に分布する日本固有のツツジ。山地の岩場や水辺に見られる。
・花が控え目であることや、黄色系統のツツジが珍しいことから、和風庭園に重用される。山間の水辺を再現したような庭で石組みの近くに植えたり、日照条件の悪い大木の足元に植えたりと使い勝手が良いとされる。
・4月から5月にかけて咲く花は画像のとおり黄緑色を帯び、独特の雰囲気を持つ。日陰では蛍光色のようにも見え、自生地では水辺の景を照らすことから「サワテラシ」との別名を持つ。
・葉は画像のとおりの形状で長さは6センチ程度。一般的なツツジよりもやや肉厚で、小型のシャクナゲにも似る。
【ヒカゲツツジの育て方のポイント】
・基本的には丈夫な性質を持つが、湿気の多い場所を好み、乾燥することの多い都市部では生育が難しい。
・ヒカゲツツジとはいえ、日向でも育つ。完全な日陰では育たない。
・剪定は他のツツジ類同様、花の直後に行うが、成長が遅いため、頻繁に手を入れる必要はない。株立ち状に育つのが基本。
【ヒカゲツツジの品種】
・ヤクシマヒカゲツツジ
屋久島に分布する小型の品種で、枝葉の一部は匍匐するように伸長する。
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八重咲きヒカゲツツジ『スバル』R130 |
ヒカゲツツジの基本データ
【分類】ツツジ科 ツツジ属
常緑広葉 低木
【漢字】日陰躑躅(ひかげつつじ)
【別名】サワテラシ(沢照らし)
ヒメシャクナゲ
【学名】Rhododendron keiskei Miq
【英名】Hikage tsutsuji tree
【成長】やや遅い
【移植】簡単
【高さ】1m~2m
【用途】和風庭園/公園
【値段】1000円~