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ヒイラギ/ひいらぎ/柊

Holly olive

ヒイラギ,ひいらぎ,樹木
節分の魔除けに使われるヒイラギの葉
節分に使う葉っぱの種類
冬芽の様子
柊の木,葉っぱ,ひいらぎ
ヒイラギの新芽は赤みを帯びる
ひいらぎ,特徴
新しい葉の付け根にはクリーム色の「托葉」が目立つ
ひいらぎの木の葉っぱ
葉は先端が尖り、縁にも鋭いギザギザがある
節分,ひいらぎ,葉っぱ,魚
イワシの頭と共に、こんな感じに用いる
刺のないヒイラギの葉
木の上部には縁にギザギザがない葉が多い
Holly Olive in Japan
芳香のあるヒイラギの花
柊の花,ひいらぎ,画像
よく観察すると複雑でおもしろい
柊,庭木
ヒイラギは高さ8m程度まで育つが・・・
ヒイラギの木の剪定
こんなふうに刈り込んだり・・・
ヒイラギ,ひいらぎ,刈り込み
日陰の植え込みに使われることが多い
柊の幹
樹皮は灰白色で、細かなポツポツ模様が入る

【ヒイラギとは】

・福島県以南の本州、四国及び九州に分布するモクセイ科モクセイ属の常緑樹。庭木として重宝されるヒイラギナンテンヒイラギモクセイあるいはシナヒイラギなど、ヒイラギと名の付く植物が多いためその存在は埋もれがちだが、節分などに厄除けとして使われるのが日本原産の本種。

 

・葉は肉厚で光沢があり、縁に鋭いトゲがある。ヒイラギという名前は、葉が肌に刺さったときの痛痒さを、「疼く(ひらぐ)」と表現したことからきている。

 

・葉のトゲは動物の食害を防ぐために作られるものであり、その心配のない環境では棘のない葉ができる。また同じ理由から、木の上部の葉にも棘がない。トゲのある葉は概して若い木に多く、老木ではたいていが楕円形の葉になる。

 

・ヒイラギの葉を節分に使うのは、葉のトゲによって邪鬼を退散させるためであり、ヒイラギの別名には「オニノメツキ」「オニオドシ」などがある。地方によってはヒイラギの代わりにトベラを使う。

 

・雌雄異株で、晩秋(11~12月)にはギンモクセイに似た白い小さな花が咲く。花は直径5ミリほどと小さく、葉陰に埋もれるように咲くため余り目立たないが、微かに芳香がある。

 

・花の後には直径1.5ミリほどの楕円形の果実ができ、翌年の初夏(6~7月)になると黒紫色に熟す。

 

・幹の直径は最大30センチ程度で、樹齢を重ねると樹皮は網目状に剥離する。大きな材木はとれないものの、緻密で材に狂いが生じにくいことから、ソロバン玉、櫛、将棋の駒、印鑑、楽器(三味線のバチ)などに用いられる。

 

【育て方のポイント】

・葉に棘があるため、家の周囲を囲めば多少の防犯になる。

・成長が遅いため、維持管理がしやすい

・刈り込みに強いが頻繁に刈り込むほどトゲトゲになる。

・日陰や大気汚染に強い。

・基本的には病害虫に強いとされるが、実際のところ病害虫(テントウノミハムシ、マエアカスカシノメイガなど)の被害が多く、すべてが健康な葉の個体は珍しい。

・日陰に強い木全般にいえることだが、葉の色が濃く、庭の印象が暗くなる。

 

【ヒイラギの品種等】

・ヒメヒイラギ、オニヒイラギ、キッコウヒイラギ、マルバヒイラギなど数多くの品種があるが、これらは和風のイメージがつきまとうためか、近年ではあまり見受けられない。代わって、葉に模様が入る、シマヒイラギ、フイリヒイラギ、キフクリンヒイラギ、ゴシキヒイラギなどが洋風住宅の庭を彩るカラーリーフとして好まれる。

ヒイラギ 種類
葉に模様が入る「フイリヒラギ」
ヒイラギ,ひいらぎ,種類
全ての葉は丸い「マルバヒイラギ」
亀甲柊
葉が亀の甲型になる「キッコウヒイラギ」もある(東山動植物園)

【セイヨウヒイラギとヒイラギの見分け方】  

 クリスマスのリースに使うのがセイヨウヒイラギ(モチノキ科)、節分に使うのがヒイラギ(モクセイ科)。葉は似ているもののヒイラギは葉が一箇所から左右に発生する「対生」だが、セイヨウヒイラギは互い違いに発生する「互生」であり区別できる。もっとも簡単な見分け方は実の色で、セイヨウヒイラギは「赤」、ヒイラギは「黒」と決定的な違いがある。 

せいようひいらぎ
セイヨウヒイラギ

ヒイラギの基本データ

 

【分類】モクセイ科/モクセイ属

    常緑広葉/小高木 

【学名】Osmanthus heterophyllus 

【別名】ヒラギ/オニノメツキ/オニサシ/オニオドシ

【成長】遅い

【移植】簡単

【高さ】3m~8m

【用途】垣根/公園

【値段】380円~