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サンゴジュ/さんごじゅ/珊瑚樹

Sweet viburnum

Sweet viburnum,fruits
名前の由来となるサンゴジュの果実
はるこがねばな,ふゆめ
冬芽はやや大きめ
サンゴジュの新芽,さんごじゅ,画像
新芽の様子
leaf of sweet viburnum
サンゴジュの葉はピカピカして綺麗だが、虫食いが多い
さんごじゅ,葉
葉の裏面は黄緑色
珊瑚樹,さんごじゅ,垣根,画像
サンゴジュの生垣は比較的背丈の高いものが多い
いけがき,画像
民家に用いた例
Sweet viburnum
できはじめの蕾
蕾,ツボミ
初夏の開花に向けて少しずつ大きくなり
flower of Sweet viburnum
少しずつ白くなっていく
Sweet viburnum
開花期の様子
サンゴジュの開花時期,さんごじゅ
サンゴジュも花 近くで見ると長い雄しべがよく目立つ
Sweet viburnum,fruits
未熟な果実
サンゴじゅ,実
サンゴジュの果実
サンゴジュの実,画像
熟すと全体が黒くなる
サンゴジュの赤い実,さんごじゅ,画像
果実がなる盛夏には、木全体が赤く見えることも
sanngojyu
干乾び始めた実の様子
stem of Sweet viburnum
サンゴジュは株立ちになることが多い

【サンゴジュとは】

・関東地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するレンプクソウ科の常緑広葉樹。自生は沿海地域の砂地に多く、丈夫な性質を持つため各地で庭木としても盛んに使われる。特に昭和期に造成された都市部の公園、集合住宅、公共施設の垣根に多い。

 

・サンゴジュの開花は6月頃。枝先に伸びた長さ5~15センチの花序に、盃型をした直径5~7ミリの小花が集まって咲く。ネズミモチに似た色形だが、ネズミモチ同様、都市部では頻繁に刈り込まれるため、花を見る機会が少ない。

 

・花の後には果実ができ、8~10月にかけて赤黒く熟す。これを海のサンゴに見立てたのが名前の由来。楕円球の果実自体はサンゴらしくないが、他の木にないような真っ赤な果軸は多少サンゴっぽい。果実は花と同じように多数が円錐状に集まってぶら下がり、完熟すると黒くなり、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、エナガなどの野鳥に食べられる。

 

・サンゴジュの葉は長さ6~18センチの長楕円形で、枝から互い違いに生じる。縁にギザギザはなく、表面は光沢があってビニールのようにピカピカしている。

 

・葉は質厚で水分が多く、枝を燃やすと泡のようなものが噴出する。このため火災の延焼を防ぐ効果を期待して、防火用に植栽されることも。似たような葉の木は多いが、サンゴジュは葉柄を折って引き抜くと、白い綿のような糸が出てくる。

 

・垣根として使う庭木の中では背丈が高い部類であり、3~4mの垣根を作るのに適している。排気ガスや日陰にも強いため、幹線道路沿いや日陰地の植栽にも使われる。

 

【サンゴジュの育て方のポイント】

・萌芽力があり、刈り込みによく耐える。また、下枝が枯れることも少ないため、ボリュームのある垣根を作ることができる。

 

・葉虫(サンゴジュハムシ、ハマキムシ、チャミノガなどのミノムシ)の被害が多い。特に日陰や風通しの悪い場所はハマキムシの被害を受けやすい。春先の剪定と消毒が必須。また、ミノムシは枝葉に絡みついている蓑を見付けて除去したい。

 

・日向を好むが、日陰にも強い。(ただし、日陰では枝が間延びしやすい)

 

・自生は海岸近くの沢沿いに多い。このため潮風に強く、海岸の防風垣や大気汚染の激しい場所にも使用できる。

 

・砂地でも育つが肥沃な土地を好み、栄養分は欠かせない。

 

・サンゴのような果実は熟しきると黒紫色になって周辺に落下し、掃除がやや面倒となる。 

 

【サンゴジュに似た木】

ガマズミ

ヤブデマリ

アワブキ

サンゴジュの基本データ

 

【分類】レンプクソウ科/ガマズミ属

    常緑広葉/小高木~高木

【漢字】珊瑚樹(さんごじゅ)  

【別名】Viburnum odoratissimum

    var.awabuki

【学名】ヤブサンゴ/キサンゴ/アワブキ 

    シマタラヨウ/イヌタラヨウ

【英名】Sweet viburnum

【成長】かなり早い

【移植】簡単

【高さ】5m~15m

【用途】垣根/公園/防風樹/防火樹 

【値段】2000円~