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ミソハギ/みそはぎ/禊萩

Loosestrife

ミソハギ 花 種類
地方によってはお盆の御供えに欠かせない「盆花」
みそはぎ,植物
苗の様子
食べられる
柔らかな若葉は食用になる
みそはぎ,植物
成葉の様子 草丈は1mほどに
開花時期
開花は7~8月
みそはぎ,食用
6枚ある花弁は食べることができる
盆花
群生し、夏に紫色の花を咲かせる
禊萩
水辺に自生するが・・・
ぼんばな
盆花に使うため庭植えにすることも
くき,クキ
夏以降は茎がやや木質化する
みそはぎ,植物
秋以降、地上部は枯れて消え去る

 

【ミソハギとは】

・日本全国の日当たりのよい山野や湿地に生えるミソハギ科の多年草。お盆にこの花を供える習慣がある地方では、家の周りや田畑の畔など身近な場所に植栽していることが多い。

 

・ミソハギという名前はミソギハギが転訛したもので、「禊(みそぎ)に使う、萩に似た花」を意味する。かつては水辺で神事が行われ、ちょうどお盆の頃に水辺で咲く本種の束で供え物に水を注いで清めたこと、あるいは身を清める際に本種で身体を撫でて禊(みそぎ)にしたことに由来し、地方によっては玄関先でミソハギに水を浸けて振った。別名はボンバナ、ボングサ、ショウロウバナ、ミズハギなど。

 

・葉は先端が尖って細長い。二枚の葉が茎を間に向き合うようについている。茹でた葉は和え物、佃煮などにして食べることができる。茎は一見すると真っすぐに見えるが、上の方で分岐している。

 

・夏に咲く赤紫色の花は小さな六弁花。個体によって雄しべと雌しべの長さが異なり、受粉できる組み合わせを限定することで近親交配を防いでいるという。一輪一輪は6mm程度で小さいが枝分かれが多いため画像のようにびっしりと咲き、群生する様は美しい。意外にも花はサラダなどに混ぜて生で食べることができる。

 

・漢方ではミソハギを「千屈菜」という。花の終わり頃に採取した草全体を日干し、これを煎じて飲めば下痢止めに効果があるという。 

 

【ミソハギの品種】

・エゾミソハギ

 北半球に広く見られるミソハギの一種。ミソハギと混同して扱われるが、株全体に細かな毛があり、容易に見分けることができる。

蝦夷ミソハギの花
エゾミソハギ(拡大すると茎に生える毛が分かる)

ミソハギの基本データ

 

【分 類】ミソハギ科/ミソハギ属

     多年草

【漢 字】禊萩(みそはぎ)

【別 名】ボンバナ/ボングサ

     ショウロウバナ/ミズハギ

【学 名】Lythrum anceps

【英 名】Loosestrife

【開花期】7~8月

【花の色】赤紫色

【草 丈】~100cm

 

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