ナリヒラダケ(業平竹)

ダイミョウチク,特徴
関東ではダイミョウチクと呼ぶことが多い
業平竹,葉っぱ
ナリヒラダケの葉
なりひらだけの皮
皮は貼り絵の材料に使われる
業平竹,幹
2年目以降に淡い褐色となる稈は茶庭に好まれる

【ナリヒラダケとは】

・本州中南部の川沿いに自生する品種。マダケとは異なる独特の枯れた色形を持つことや、稈が細くて枝が短いために手入れがしやすいことから、関東地方の造園家に好まれ、東京近郊の庭園や茶庭に植栽されるケースが多い。

 

・素人目には理解しにくいが、中性的とされる姿形を平安時代の歌人であり美男子の代名詞とされる在原業平に擬え、牧野富太郎が命名した。分類上はナリヒラダケ属としてマダケ等から独立している。

 

・タケノコが出るのは6月頃。タケノコの皮はすぐに剥がれそうに見えるが、落ちそうで落ちない中途半端な状態でしばらくの間、稈に残るのが特徴。

 

・最初の年は一節から枝が3本生じ、年と共にその数を増やしていく。光沢のある葉が4~5枚が枝先にまとまってつき、長さ12~20センチほどになる。節にある輪(節輪)は高く盛り上がる。

 

・葉は厚紙のような触感で両面とも毛がないのが普通。ただし個体差があり、裏面の付け根あたりに細かな毛が生じることもある。耐寒性が乏しく北関東以北では冬場に見苦しくなる。

 

・庭園に用いる場合「ダイミョウチク仕立て」にする。タケノコが伸びきった7月上旬ころ、枝を7~10センチほど残して剪定すると枝葉が密生するが、この性質を利用して枝をどんどん分岐させ、全体を円柱状に仕立てる。 

 

・数十年に一度開花したのちに枯死するといわれるが、開花周期は明らかになっていない。

 

【ナリヒラダケの品種】

・アオナリヒラダケ(青業平竹)

 関東地方を原産とする品種で、枝葉の緑色が鮮やかになり、全体に瑞々しい印象を持つため洋風建築にも使われる。 

 

ナリヒラダケの種類
枝葉や稈の緑色が鮮やかな「青業平竹」

・スズコナリヒラ

 

 葉に白い模様が入る品種、こちらも原種より明るい印象を持つ。

ダイミョウチクの種類
スズコナリヒラ

 

・ニッコウナリヒラ(クマナリヒラ)

 稈に細毛が多く、枝が原種よりも長い。また、葉の裏面にも軟毛がある。まっすぐに伸びる稈の姿が美しく、ナリヒラダケ同様、庭園の材料に使われる。日光植物園の室井氏がニッコウナリヒラと命名したが、各地に分布する。

日光業平竹,特徴
ニッコウナリヒラ

・ビロードナリヒラ

 葉の裏面に軟毛が多く、全体に鮮やかな緑色になる品種。岡山県(備前)で発見されたためビゼンチクともいう。

備前竹
ビロードナリヒラ

ナリヒラダケの基本データ

 

【別 名】 ダイミョウチク(大名竹)/フエダケ(笛竹)

【高 さ】 7~8m

【直 径】 4~6cm

【節間長】 20~30cm