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どんぐりのなる木
Acorn trees in Japan
世間では無邪気に「ドングリの木だ」などと言いますが、「ドングリ」とは、実の形状を表しているに過ぎず ドングリという名前の木はありません。
ドングリがなるのはブナ科の樹木で、ブナ科はさらにブナ属、コナラ属、シイノキ属、マテバシイ属、クリ属に分かれますが、ここでは分かりやすいように、常緑樹と落葉樹を区別しています。
おそらく、ドングリを見ただけで木の種類を当てるのは難しいでしょう。葉や樹皮の様子も参考にして是非、ドングリ調べの達人を目指してください。
ドングリの画像をクリックすると各樹木の詳細ページに移動しますが、管理人は自分の足で見付けたドングリの画像を使うことにこだわっており、葉っぱの画像になっている木は未だ撮影できていません。
落葉樹
ドングリの木のうち、冬期に葉を落とす種類の木です、晩秋に黄葉するのが特徴です。クリもドングリなのかという思いもあるかもしれませんが、ある意味、クリはドングリの代表です。
クマ出没のニュースで耳にすることの多いブナは、雄大な樹形と白くて滑らかな樹皮から「山の王様」と称される。ドングリはソバの実を大きくしたような形で、ソバグリ、ソバノキなどの別名も。栄養豊富で炒めると甘味があって食用となり、灯油や食用油に使うこともできる。
葉や実の様子がブナに似るが、ブナとは異なるため、あるいは材木としての質が劣ることからイヌブナと呼ばれる。ドングリは長さ1~1.5センチほどで、こちらもソバの実に似るが長い柄があり、ドングリの帽子はブナよりも大きい。
材に含まれる水分が多いため「水楢」と呼ばれる。ドングリは直径3センチ程度で、下半分が鱗模様になるのが特徴。生で食べるのは難しいが、粉にしたものは餡として団子や餅に、炒ったものはコーヒーの代用に使われる。
西日本の雑木林を中心に分布。クヌギとよく似た木でドングリも見分けがつかない。「アベ」は岡山の方言で「あばた(=デコボコの意味)」、「マキ」は薪、つまり樹皮がデコボコした、薪にしかならない木という意味。
ナラなのかカシワなのかはっきししない名前だが、コナラやミズナラに似た葉の縁にはカシワと同じような波形の大きなギザギザがあり、関西ではカシワの代用として端午の節句に使うこともる。ドングリは直径2センチほどの楕円形。
常緑樹
ドングリができで、なおかつ冬でも葉を落とさない木です。濃緑の大きな葉を持つ品種が多く、ドングリは葉の陰になって発見しにくいこともあります。
ドングリは長さ1~2センチほどだが、でき始めは黄褐色の殻に包まれており、ドングリそのものは見えない。渋味はなく適度な甘さがあって生で食べられるが、火であぶると香味が増して美味しく、古代には重要な食糧とされた。
葉の縁にあるギザギザが粗いこと、枝の出方が粗いことなどから「粗樫」。カシの仲間では最も広い範囲に分布するが、西日本により多い。ドングリは直径2センチ弱でシラカシより大きく、帽子には多層の横縞がある。
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