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ユスラウメ/ゆすらうめ/桜桃
downy cherry
【ユスラウメとは】
・中国北西部及び朝鮮半島を原産とする低木。江戸時代の初期に日本へ渡来し、庭木として親しまれる。
・サクラが咲く4月ころになると、写真のような優雅な花を咲かせる。花の色は白またはピンク色で、葉が出る前に咲くケースと、葉と同時に咲くケースがある。
・「ユスラ」の語源には、①花や枝葉が風で揺れる(ユスルル)ことから、②花や実がたくさんついて揺れることから、③朝鮮語のyisulatを起源とする、など諸説あるが、どれもスッキリしない。
・梅雨時にできるサクランボに似た果実にはほどよい酸味があり、生食あるいはジャムや果実酒として楽しむことができる。
・実が赤い品種と実が白い品種(シロミノユスラウメ)がある。
・写真では分かりにくいが、ユスラウメの葉や若い枝には細かな毛が密生しており、独特の触感がある。
【育て方のポイント】
・暑さ、寒さに強いが、冬の乾燥には弱い。
・病害虫に強いが、フクロミ病にかかることもある。
・水はけのよい場所を好む。水のやり過ぎによる過湿に弱い。
・果樹の中では背が低く、あまり場所をとらない。
・自家受粉するため、複数の木を植える必要がない。
・収穫を楽しむには日向に植え、なおかつ剪定によって短い枝を発生させる必要がある。枝はよく分岐し、前年に伸びた枝に開花、結実する。
【ユスラウメの品種】
・花が赤い「アカバナユスラウメ」や、黄色い実のなる品種がある。
【ユスラウメに似ている木】
・ニワウメに似るが、ユスラウメは葉の表面が毛で覆われているため区別できる。
・ニワザクラは花が八重咲きになる。
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ユスラウメ 赤花 1.1m |
ユスラウメの基本データ
【分類】 バラ科サクラ属
落葉広葉 低木
【学名】 Prunus tomentosa
【別名】 ユスラ/ヤマユスラ
ユスラゴ/ユリサシ
【成長】 ふつう
【移植】 簡単(根は浅い)
【高さ】 2m~3m
【用途】 花木/切花/公園
【値段】 500円~