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ユスラウメ/ゆすらうめ/桜桃
Downy cherry/Corean cherry
【ユスラウメとは】
・中国北西部及び朝鮮半島を原産とするバラ科の落葉低木。日本へ渡来したのは江戸時代初期で、春に咲く花を観賞し、梅雨時にできる赤い実を食用するため、各地の公園や庭園に植栽される。
・ユスラウメの開花は4~5月。名前のとおりウメに似た花だが、直径は2センチほどで小さい。5枚ある花弁は円形で、白~淡い紅色になる。雌しべ(花柱)は1本で、雄しべは15本 花の基部にある萼筒は毛に覆われる。花は葉が出る前に咲くケースと、葉と同時に咲くケースがある。
・「ユスラ」の語源には、①花や枝葉が風で揺れる様子に由来、②花や実が揺すって落とせるほどたくさんつくことに由来、③移植に強く、「移して楽しむ」という意味の朝鮮語yisulatに由来するなど、諸説あるがどれもスッキリしない。
・花の後には直径1センチほどの果実がたわわに実り、梅雨時(6~7月)に熟す。球形でサクランボのように表面は艶やか。果肉にはほどよい酸味と甘味があり、生食あるいはジャムや果実酒として楽しむことができる。
・葉の形もウメに似るが長さは3~5センチほど。葉の両面と若い枝には細かな毛が密生しており、独特のザラザラした触感がある。8~9月に採取した枝葉をすぐに煮出し、赤肌色、桜鼠色、茶色などの染料とする。
・幹は細いものが複数生じて株立ち状になるのが普通。枝分かれも多く夏には枝葉がよく茂る。枝は横に広がりやすく、樹形もウメの木を小さくしたような感じになる。
【ユスラウメの育て方のポイント】
・暑さ、寒さに強いが、冬の乾燥には弱い。
・病害虫に強いが、フクロミ病にかかることもある。
・水はけのよい場所を好む。水のやり過ぎによる過湿に弱い。
・果樹の中では背が低く、あまり場所をとらない。
・自家受粉するため、複数の木を植える必要がない。
・収穫を楽しむには日向に植え、なおかつ剪定によって短い枝を発生させる必要がある。枝はよく分岐し、前年に伸びた枝に開花、結実する。
【ユスラウメの品種】
・花が赤い「アカバナユスラウメ」や、黄色い実のなる「キミノユスラウメ(シロミノユスラウメ)」などの品種がある。
【ユスラウメに似ている木】
・ニワウメに似るが、ユスラウメは葉の表面が毛で覆われているため区別できる。
・ニワザクラは花が八重咲きになる。
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ユスラウメの基本データ
【分類】バラ科/ニワウメ属
落葉広葉/低木
【漢字】桜桃/山桜桃/梅桃
(ゆすらうめ)
英桃/莫桃(ゆすら)
【別名】ユスラ/ヤマユスラ
ユスラゴ/ユリサシ
イスランメ
【学名】Prunus tomentosa
【英名】Downy cherry
【成長】ふつう
【移植】簡単(根は浅い)
【高さ】1~4m
【用途】花木/切花/公園
【値段】500円~