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マテバシイ

漢字表記:馬手葉椎(まてばしい)

別  名:マテジイ/マテガシ/マタジイ

     マテバガシ/サツマジイ(薩摩椎)

学  名:Lithocarpus edulis

英  名:Japanese stone oak

まてばしい 語源 どんぐり
待てば、椎のように美味しくなるという
まてばしいの葉っぱ
マテバシイの新芽
マテバシイ,樹木
他のシイとは比べ物にならないほど、葉が大きくなる
まてばしい,意味
葉の裏側は、やや白っぽい
マテバシイ,まてばしい,花,画像
花の時期の様子
馬手葉椎,全手葉椎
地上からはこんな感じに見える
matebashii tree
マテバシイの雄花
雌花,まてばし
マテバシイの雌花は、まったく花に見えず、茎のよう
Japanese stone oak,flower
右の丸いものは、前年の雌花がドングリになりつつあるもの
matebashii
ドングリが熟すには1年半近くかかる
ドングリがなる木
色付き始めたドングリの様子
まてばしい、どんぐり
マテバシイのドングリは玩具に最適
Japanese stone oak
都会の街路や公園にも数多く見られる
幹,まてばしい
マテバシイの樹皮

【マテバシイとは】

・ブナ科マテバシイ属に属する日本固有の常緑広葉樹。かつて薪や炭を作るために植栽されたものが野生化した結果、現在では房総半島から沖縄まで広い範囲に見られるが、本来の自生地は九州南部(南西諸島含む)と考えられている。漢字表記は「馬手葉椎」あるいは「全手葉椎」で、別名を「薩摩椎(サツマジイ)」という。

 

・ドングリは直径2~3センチで細長く、ヤジロベイやコマなど子供の玩具作りに最も適している。多少の渋味はあるがアクが少なく、味はクリに似る。生で食べることもできるが、普通は炒めたり焼いたりして食べる。スダジイほど美味しくはないというのが通説だが、人によっては最も美味しいドングリと感じる。

 

・しばらく待てば、シイの実のように美味しくなるという意味でマテバシイと名付けられたという説もあるが真偽は不明。ドングリは開花翌年の9~10月頃に熟す。

 

・語源としては他に、葉がマテガイのように長くて大きいことに由来するいう説もある。葉は長さ10~20センチほどの細長い卵形で、縁にギザギザはない。表面には光沢があり裏面は薄緑色。枝から互い違いに生じる。丈夫な革質で葉の寿命は3年ほどある。

 

・防風、防火など実用的な理由から工場や寺社、学校などに植栽されていたが、虫がほとんどつかない点を見込まれ、次第に公園や庭園などでも用いられるようになった。防音効果を期待し、複数のマテバシイで緑の壁を作ることもある。

 

・雌雄同株で初夏(6月頃)になると雌雄それぞれの花を咲かせる。雄花はクリに似た穂状で同じような精臭があるものの、上に向かって咲く点が異なる。雌花は雄花に包まれるように咲き、黄緑色でくがが、匂いはクリの花に似る。

 

・1本の幹が直立するのが基本だが、根元から複数が生じて株立ちになり、ブロッコリーのように見えるものもある。樹皮はネズミ色で大きな特徴はないが、大木では縦筋が目立ち、皺が寄ったようになる。材は薪炭のほかシイタケの榾木に使われる。

 

【マテバシイの育て方のポイント】

・本来は暖かい気候を好むが、関東地方以西の日向に植えれば問題なく育つ。

 

・都市部の街路樹にも使われるほど丈夫な木で、広い場所であればまったく手がかからない。潮風、病気、乾燥にも強い。ただし、成長が早く、放任すると日陰になった下枝がなくなりやすい。

 

・葉の色が明るいため、シイほどには鬱蒼としないが、枝の出方が荒いこと、葉の面積が大きいこと、幹が直径1mほどにもなることから、個人宅にはあまり向かない。剪定には強いが、それでも3m程度の高さを確保しなければ、見栄えがしない。

 

【マテバシイの品種】

・斑入りマテバシイ

 葉にクリーム色の模様が入る品種。より明るい雰囲気になるため、洋風庭園等で好まれる。

マテバシイ 種類
葉に模様が入る「フイリマテバシイ」

 

【マテバシイに似ている木】

・関西以西で見掛けるシリブカガシはマテバシイより葉も実も小さく、葉の裏が銀白色(青白)をしている。ちなみに日本にあるマテバシイ属の樹木はこの二種のみ。 

 

・シイの仲間以外では、タイサンボクタブノキユズリハが同じような葉の雰囲気を持ち、マテバシイと混同されることがある。

マテバシイの基本データ

 

【分類】ブナ科 マテバシイ属

    常緑広葉 高木

【成長】早い

【移植】簡単

【高さ】10m~20m

【用途】公園/街路樹/垣根

【値段】500円~

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