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ホオノキ/ほおのき/朴の木

Japanese white bark magnolia

ホウノキの花 画像
花言葉は「誠意ある友情」 花は優しく甘い香りがする
ホウノキ,冬芽,画像
ホオノキは冬芽も存在感がある
ほおのき 冬芽
春には気温の上昇と共に刻一刻と姿を変え・・・
ほうのき,樹木
少しずつ新葉が零れだす
ホオノキ 春
花が咲いているかのように見える時期もある
ホオノキ 新緑
成葉の様子(初夏のころ)
朴葉
葉の長さは20~50センチ
ホオノキの葉っぱ 画像
葉の裏側の様子
朴の木 葉
大きな葉は、虫たちにも人気がある
大きな葉っぱ,白い花
農家では葉を実用するため庭先に植えることもあった
餡入り餅 ほおば 木曽地方
若葉で作った朴葉巻は、月遅れの端午の節句に使う
ホオノキ,庭木図鑑
しかし現代の一般家庭に植えるには大きすぎる
ほうのき,ツボミ
蕾の様子
蕾,ツボミ,つぼみ
開花が近付くにつれてピンク色を帯びる
ホオノキ 香り
花は高い枝先に咲くことが多く、見付けにくい 
Japanese white bark magnolia
花の直径は15~20センチほど
ほおかしわ,開花時期
花の中心には上部に雌しべ群が、下部に雄しべ群がある
朴の花
上から見た様子
Japanese white bark magnolia,flower
9枚ある花弁はまさにレンゲ(蓮華)のよう
ほおのき,特徴
萼の様子
朴柏の木
花が終わると花床が残る
ほうのきの実
花床は次第に大きくなって・・・
ホオノキの実と種 画像
こんな果実になる
ホウノキ,タネ
こぼれ落ちた種子は褐色に熟す
朴ノ木の実生
林の中では、種から芽を出した「実生」を見掛けることも
朴,紅葉
ホオノキは秋になると黄葉、そして落葉し・・・
朴 落葉
落ち葉は辺りを覆い尽くす
ほおのき 幹 画像
樹皮の様子

【ホオノキとは】

・北海道~九州に分布するモクレン科の落葉樹。個体数はやや少ないが山間の肥沃地に生じ、日本の広葉樹では最も大きな葉をつける。日本特産とされることもあるが中国にも分布し、漢字表記は「朴」あるいは「厚朴」。 

 

・花、葉、実のすべてが大型。自然界では幹の直径が1m近くに達するため元来は庭木としての利用は少なかったものの、端整な樹姿が好まれ、観賞用として公園や街路に植栽されることがある。 

 

・ホオノキの開花は葉が展開し終えた5~6月。クリーム色をした直径15~20センチの杯形で、9枚ある花弁はラーメンなどに使うレンゲ(蓮華)のような形になる。ハクモクレンコブシタイサンボクの仲間であり、開花期に近付くとそれらと同様の甘い香りがあるが、夜は特に強く香る。

 

・花の寿命は3日間で、大きな花は散り際も見事。その様子を表す「朴散華」という言葉があるほど。ただし、同属のタイサンボクの花よりは小さいものが多く、花弁の幅も狭い。

 

・果実はたくさんの種子が詰まった長楕円形の袋状で、長さは10~15センチ程度。9~11月に熟すと紅色になって美しいが、自然に裂けて中から2粒の種が、白い糸を引いて飛び出す様はややグロテスクになる。食用にはならないが、アオゲラ、アカゲラ、コゲラなどのキツツキ類はこれを好んで食べ、ヒヨドリ、オオルリ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラもやって来る。

 

・ホオノキの葉は長さ20~50センチ、幅10~25センチほどと大きく、万葉集には葉を傘に見立てた歌など二首が詠まれる。枝先に集まって互い違いに生じ、裏面は白っぽい。

 

・葉は一見するとトチノキに似るが、縁にギザギザがない。両者の違いは落ち葉を見ればより明らかであり、ホオノキは葉が1枚1枚分かれるが、トチノキは掌状のまま落葉している。落ち葉は木の下を埋め尽くすほどになり、冬に地面を見れば近くにホオノキのあることが分かる。

 

・葉は「ホオバ」と呼ばれ、若葉はカシワのように食べ物を包むのに使われた。ホオノキという名前の由来には、この「包(ホオ)」によるとする説、「大葉」が「ほお」に転訛したとする説などがある。古名はホオカシワ(朴柏)で、これも盛り付けに使うことを意味する「炊葉(かしいば)」に由来する。

 

・大きな葉は丈夫で香りが良く、殺菌作用もあるため東北地方ではカノシタなどのキノコを保管するのに使われた。冷蔵庫が備わった現代でも朴葉味噌(飛騨高山)、朴葉寿司(恵那)、朴葉餅、朴葉巻、朴葉にぎりなど各地の名物としてその名残が残る。

 

・幹は灰白色で真っすぐに伸びることが多い。樹皮は樹齢を重ねると皮目(横線)が入るがほぼ滑らかで、山の中でも比較的見分けやすい。ホオノキの樹皮は、中国に自生するシナホオノキの樹皮(厚朴)の代用「和厚朴(わこうぼく)」として漢方薬となり、腹痛、去痰、下痢に効果があるという。

 

・ホオノキは成長が早いため材はやや柔らかめだが、質が均一で加工しやすく軽量であることから、建具、タンスの引き出し、まな板、額縁、版木、定規、製図板、鉛筆、ピアノの鍵盤、将棋の駒、寄木、彫刻、象嵌、太鼓のバチ、ラケット、下駄(朴歯)、漆器の木地、日本刀の鞘(さや)などに幅広く用いられる。材は日本の木としては珍しく緑色を帯び、北海道産よりも本州産の方がよりその傾向が高いという。

 

【ホオノキの育て方のポイント】

・寒さに強い 

 

・自然に形が整いやすい。 

 

・樹勢が強く、丈夫。病害虫も少ない。 

 

・芽を出す力はあるものの、剪定によって形が乱れやすい。狭い庭には全く向かない。

 

【ホオノキの品種】

・ナガバホオノキ

 九州を原産とする品種で、葉の幅が通常のホオノキより狭い(12センチ以下)。

 

【ホオノキに似た木】

ウケザキオオヤマレンゲ 

 ホオノキとオオヤマレンゲの雑種で、ホオノキ同様、初夏に大きな白い花を咲かせる。

うけざきおおやまれんげ
ウケザキオオヤマレンゲ

 

 

トチノキ  

 分類上の関連はないが、同じように大きな葉をつけるため混同されやすい。

ほおのきととちのきの見分け方
トチノキの葉は丸ごと落ちる

 

タイサンボク

 同じモクレン科モクレン属で、夏に大きな白い花を咲かせる。ホオノキは落葉樹だが、本種は常緑樹で葉は分厚くて光沢がある。

タイサンボクとホオノキの違い
タイサンボクの花
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ホオノキの基本データ

 

【分類】モクレン科/モクレン属

    落葉広葉/高木

【漢字】朴の木/厚朴(ほおのき)

【別名】ホオガシワ/ホオカシワ

    ホホガシ/ホウ/ホウノキ

    キツネノカラカサ

【学名】Magnolia obovata 

【英名】Japanese white bark magnolia

【成長】早い

【移植】難しい

【高さ】10m~30m

【用途】公園/工場の緑化

【値段】1000円~