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フサザクラ(房桜)

Japanese euptelea

フサザクラ 画像 花
物足りないが、これが花
ふさざくら 特徴 花
赤い雄しべを指ではじくと、花粉が飛び出す
房桜 花 おしべ めしべ
紅い雄しべが抜け落ちると、隠れていた雌しべが顔を出す
フサザクラ 花 画像
満開でも、お花見客は・・・
ふさざくら 葉っぱ
葉はハート型だが、不揃いなのが特徴
シソに似た葉
葉の裏面の様子
谷桑の木
樹高は最大で20mほどになる
谷桑の実 画像
黄葉と実の様子
フサザクラ 樹木
樹皮は平滑で、まったくサクラとは異なる

 

【フサザクラとは】

・西日本に分布する落葉樹で、サクラとはいうもののソメイヨシノなどのサクラ(バラ科)の仲間ではなくフサザクラ科に属する。日本において同科に属するのは本種のみであり、コウヤマキヤマグルマなどと同様に「一属一種」の木とされる。

 

・3月下旬頃、葉に先立って咲く花は画像のとおりで花弁がなく、いわゆる花らしい花にはならないが、その控えめな様子が好まれ、古い時代には茶花として用いるために庭に植えられた。葉が開くころに紅い雄しべは抜け落ち、隠れていた黄色い雌しべが顔を出す。

 

・「フサ」は「房」あるいは「総」と表記される。秋にできる実も花同様に房状になり、サクランボとは異なる。フサザクラの学名は、「ニレより美しい実がなる」といった意味合いを持ち、一つ一つの形はニレの実に似る。

 

・自生地は水分の多い谷筋や崖地など不安定な場所であり、崩落に備えて根元から多くの「ひこばえ」を出すため、群生するかのように見える。また、画像のように、幹が横に倒れ、枝が垂直に伸びていることが多い。

 

・葉がクワの葉に似ていることから「タニグワ」「クワモドキ」との別名がある。葉は円形あるいは楕円形で先端が極端に突出すること、縁のギザギザが不規則であることが特徴。

 

・材は水に強いことから船のオール(櫂)などに使われ、樹皮はモチノキやヤマグルマなどと同様に鳥もちを作るのに使われた。

 

【育て方のポイント】

・上述のとおり湿気を好み、大雨で水に浸かるような場所でも育てられる。日照は欠かせないが、土質は選ばない。

 

・目立った病害虫は見られず丈夫に育つが、成長が早い反面、剪定を好まない(樹形が乱れる)ことから、狭い場所では管理が難しい。樹高は5m程度になるものが多いが、条件が良ければ20m近くに達する。

 

【似ている木】

カツラ~同じような花が咲き、実ができる。葉も似ており系統的に近縁とされる。

フサザクラの基本データ

 

【分類】フサザクラ科 フサザクラ属

    落葉広葉 高木 

【学名】Euptelea polyandra

【別名】タニグワ/ワサクワ

    クワモドキ/タニハリ   

【成長】早い

【移植】簡単

【高さ】10m~20m

【用途】公園/茶花

【値段】2000円~