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ムクゲ/むくげ/木槿
Rose of sharon
【ムクゲとは】
・中国などの東アジアを原産とする落葉低木。世界中の温帯で広く育てられ、日本では江戸時代から多くの品種が作られる。花は五弁の一重、八重、半八重咲きがあり、色はピンク、白、紅紫、水色などがある。
・夏から秋にかけてずっと咲いているような印象があるが、一輪一輪は一日で散る「一日花」。次々に開花するため木全体としての花期が長い。
・挿し木したものが翌年に開花するなど生命力はすさまじいものがある。これにあやかって韓国ではムクゲを国の花としている。
・かつては垣根に使われることが多かったが、落葉性で目隠しにならないことや、大きくなり過ぎることから垣根としての需要は減っている。
・ムクゲという名前は中国名の「木槿(モクキン)」あるいは韓国名の「無窮花(ムグンファ)」が転訛したものと考えられる。別名の「ハチス」や「キハチス」と呼ぶお年寄りも多い。
【ムクゲの育て方のポイント】
・日照さえあれば放置しておいても育ち、よほどの日陰や痩せ地でない限り開花する。
・枝は繊維質でやや剪定しにくいが、幹を途中で切断するなどといった相当強い剪定にも耐える。花はその年に伸びた枝の先につくため、春以降に剪定すると花数が減る。
・夏季にハダニの被害が見られることもあるが、それ以外は病害虫に強い。
【ムクゲに似ている木】
【ムクゲの品種】
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ムクゲの基本データ
【分類】アオイ科 フヨウ属
落葉広葉 低木
【漢字】木槿/槿(むくげ)
【別名】ハチス/キハチス
モクゲ
【学名】Hibiscus syriacus
【英名】Rose of sharon
【成長】かなり早い
【移植】簡単
【高さ】2m~5m
【用途】垣根/公園/花木
【値段】800円~