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ミズナラ/みずなら/水楢

Japanese oak mizu-nara

水楢 樹木 画像
日本の山間で、ごく普通に見られる木の一つ
Japanese oak,picture
ミズナラの冬芽
ミズナラ,みずなら,芽吹く
芽吹きの様子
みずなら,ミズナラ
葉の裏には冬芽を覆っていた芽鱗がバラバラになって付着する
みずなら,楢の木
ミズナラの新葉
楢の木の葉,みずなら
葉はコナラよりも大きい
大楢の木 小楢の木
葉がコナラよりも大きいため、「オオナラ」ともいう
leaf of Japanese oak
葉の裏側の様子
ミズナラ 紅葉
秋になると黄葉あるいは紅葉する
水楢,紅葉
黄葉の様子
Japanese oak
冬になると足元には、こんな光景が広がる
水楢 種子 実
秋には大きいドングリがなる
ミズナラの幹 画像
樹皮の様子

【ミズナラとは】

・北海道から九州まで日本各地の山地に分布するブナ科の落葉高木。幹や枝に含まれる水分が多く、燃えにくいことから「水楢」と呼ばれる。庭木よりも材木としての利用が多いが、自生のミズナラがある場合、その景観を庭に利用することもある。中国東北部や朝鮮半島にも自生が見られる。

 

・別名のオオナラは、コナラに対して樹高も葉も大きいことによる。かつてはオオナラとミズナラを別種とする説があったものの、現在は同一のものとして扱われる。なお、「ナラの木」は本種とコナラ及びこれらに近似の樹種を示し、「ナラの木」という木はない。

 

・葉は長さ6~20センチ、幅5~10センチほどの楕円形で先端が尖り、葉先の方が幅が広い。コナラ同様、葉の縁にはギザギザがあるが、ミズナラの方がより粗い。秋になると寒冷地では綺麗に紅葉または黄葉する。一般的に幼木のうちは赤く色付き、成長に伴って黄葉することが多い。

 

・雌雄同株で5~6月ころ、葉が出るのと同時に雌雄それぞれの花を咲かせる。雄花は黄褐色の紐状で、その長さは5センチ程度になる。雌花は短い穂咲に3~4個ずつ咲く。

 

・秋には直径3センチ程度のドングリができる。ドングリの下半分が鱗模様になるのが特徴。生で食べるのは難しいが、粉にしたものは餡として団子や餅に、また炒ったものはコーヒーの代用に使われる。 

 

・直径は最大で1mほどになり、樹齢を経るにつれて樹皮が縦に深く剥離する。材には虎斑や銀杢と呼ばれる美しい模様が生じ、丈夫かつ加工しやすいことも相まって人気が高く、明治時代から昭和の始めには「オタルオーク(小樽オーク)」あるいは「ジャパニーズオーク」として海外でも名を馳せるほどであった。

 

・材木としてナラの木という場合は本種を表すことが多かったが、現代の日本でミズナラを材木に使うことは稀であり、ナラ材という場合はヨーロッパや中国などからの輸入材を示す。材はフローリングなどの建材や家具、楽器、ウィスキーの樽やシイタケの原木に利用される。

 

【育て方のポイント】 

・自生地は冷涼な山地で、肥沃な土壌を好むものの、環境適応力はあり、あまり手を掛けずに育てることができる。自然界ではブナと同じような場所に植生が見られるが、ブナよりは庭で育てやすい。

 

・基本的には日当たりと水はけの良い場所を好む。特に黄葉を楽しむ場合は日照が重要となる。

 

・成長が早く、大木となるため限られたスペースに植える場合は定期的に剪定する必要がある。剪定の適期は厳冬と酷暑を除いた時期。樹姿は整えにくい。

 

・マイマイガ、オビカレハ、オトビモンシャチホコなどガの幼虫による食害が多いため、こまめに観察して除去あるいは消毒する必要がある。  

楢の木の毛虫
ミズナラは毛虫によって葉を食べられることが多い

 

【コナラとミズナラの違い】

コナラとミズナラは葉柄(葉の付け根の茎)の有無によって見分けられる。コナラには長さ1センチほどの葉柄あるのに対し、ミズナラにはほとんど見られない。

 

【ミズナラの品種・雑種など】 

・モンゴリナラ(フモトミズナラ)

 カシワとミズナラの雑種あるいはミズナラの変種とされる。葉の裏面に毛がなく、ドングリの頂部が凹んでいるいる。

ミズナラの基本データ

 

【分類】ブナ科 コナラ属

    落葉広葉 高木

【学名】Quercus crispula

【別名】オオナラ/ヒダミ/ヒダミ

【成長】早い

【移植】ふつう

【高さ】10m~35m

【用途】公園/雑木の庭/緑地

【値段】500円~