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マンサク(万作・満作)
Witch hazel










【マンサクとは】
・早春、他の花に先駆けて「まず咲く」ことからマンサクという説や、枝いっぱいに花を付けることからマンサクとする説、花の様子が豊作を祈って踊る姿に似ているためマンサクとする説などがある。いずれにしても花のない時季に際立った黄色い花を咲かせる縁起がよい植木で、豊作に通じるとしてもてはやされる。
・マンサクの枝は折れにくいため、筏を編む材料とされた。別名の「ネジリキ」は、枝を捻って編むことからきた。
【育て方のポイント】
・剪定を余り必要とせず、維持管理しやすいが、環境によっては鬱蒼とするほど生い茂る。狭い場所に適応させるために剪定することもできる。
・半日陰にも耐えるが、西日は苦手とする。
【品種】
・アカバナマンサク
北海道及び本州の日本海側に見られる品種で文字どおり赤い花が咲き、紅葉も赤い。ベニバナマンサクともいう。



・マルバマンサク
東北から島根までの日本海側を原産とする種で、葉の上半分が半円状になっている。関東地方には単なるマンサクが多く、関西地方にはマルバマンサクが多いとされるが、マルバマンサクの葉は個体差や地域差があり見分けるのが難しい。









これらのほかマンサクの仲間にはニシキマンサク、シダレマンサク、アテツマンサクなどがある。

マンサクの基本データ
【分類】マンサク科 マンサク属
落葉広葉 小高木
【学名】Hamamelis japonica SIEB. et ZUCC
【別名】ネジリキ、ネジ、ネソ
キンロウバイ
【成長】やや遅い
【移植】根回しをすれば容易
【高さ】2m~10m
【用途】単植、鉢植、盆栽、切花
【値段】800円~8000円