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マルメロ/まるめろ
Quince
【マルメロとは】
・イランやトルキスタンなどの中央アジアを原産とするカリンの仲間。江戸時代に日本へ渡来し、長崎から各地へ広がった。まとまった生産地は長野県諏訪地方や秋田県鹿角などに限られるが、単独で公園等に植えられることもある。
・5月頃に芳香のある白または薄紅色の花が咲き、9月から10月にかけて洋ナシに似た実を熟す。実は直径7センチ前後の楕円で芳香があり、果肉は生食のほか、ジャムなどにして利用される。また、種は薬用になることで知られる。
・マルメロという名は、ポルトガル語のmarumeloに由来する。
【マルメロの育て方のポイント】
・日当たりさえ確保できれば栽培はそれほど難しくない。
・単独で植えても実がなるが、確実に実をならすには数種類を植える必要がある。
・まれに赤星病やシンクイムシの被害に遭うことがある。
【カリンとマルメロの違い】
・実~カリンの果実は無毛。マルメロは成熟するまで毛で覆われている。
・葉~カリンの葉は縁がギザギザしている(鋸歯がある)が、マルメロの葉は真ん丸。
・幹~カリンは経年と共に樹皮が大きく剥がれ、特異な模様を表すが、マルメロの樹皮が大きく剥がれることはない。
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マルメロの基本データ
【分類】バラ科 マルメロ属
落葉広葉 低木~小高木
【漢字】─(まるめろ)
【別名】セイヨウカリン
カマクラカイドウ
【学名】Cydonia oblonga Mill.
【英名】Quince
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】3m~8m
【用途】果樹/公園
【値段】1000円~