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プラタナス/ぷらたなす

plane tree/buttonball tree

鈴懸 鈴掛 樹木
スズカケノキの名前の由来となる実の様子
buttontree in Japan
冬芽の様子
すずかけのき,葉っぱ
新葉が展開する様子
プラタナスの葉,ぷらたなす,画像
葉は大きく、形も覚えやすい
スズカケノキ 庭木図鑑
葉の裏には粉が吹き、剪定すると、むせ返る
プラタナス スズカケノキ 樹木図鑑
木陰を作る木として街路樹や公園に多い
すずかけのき 街路樹
新宿御苑表門のプラタナス並木(モミジバスズカケノキ)
プラタナスとスズカケノキ
実は、夏にでき始め、直径4センチ弱になる
すずかけのき,種子
「鈴」は小さな種の集合体
ぷらたなす,紅葉
黄葉期の様子(左はイチョウ/右が本種)
紅葉,ぷらたなす,すずかけのき
黄葉の様子
すずかけのき,幹
樹皮は斑模様が多いものの、品種や樹齢によって様々
Plane tree,picture
成長がとても早く、大木となるため・・・
スズカケノキ 伐採
伐採されることも多い

【プラタナスとは】

・スズカケノキ科の落葉高木。大きな葉で木陰を作ることを目的として、北海道から九州まで日本各地に植栽される。古代ギリシャ時代から並木に使われ、現代でも広範かつ大量に街路樹として植栽されており、トチノキニレシナノキと共に「世界四大並木樹種」の一つに数えられる。

 

・鈴をぶら下げたような実がなることで、別名「スズカケノキ(鈴掛木)」の方が有名なくらいだが、一般にスズカケノキと呼んでいるのは、モミジバスズカケノキであることが多い。日本には他にアメリカスズカケノキとスズカケノキがあり、世界では7種類のプラタナスが知られる。

 

・スズカケノキ(南東ヨーロッパ及び西アジア原産)とアメリカスズカケノキ(北米原産)が日本へ来たのは明治時代前半のこと。この両者の雑種であるモミジバスズカケノキはイギリスで作られたもので、上記の二種と同時期に渡来し、新宿御苑で増殖された。

 

・日本で初めてプラタナスが街路樹として使われたのは明治39年のこと。場所は東京都港区田村町交差点(現在の西新橋交差点)付近で、その本数は十数本であったというが、最盛期には都内だけで5万本を超すプラタナスが街路樹に使われた。

 

・上記3種類のプラタナスを見分けるのは難しいが、葉の切れ込みが大きい順に、スズカケノキ > モミジバスズカケノキ > アメリカスズカケノキとなる。一番葉の大きいスズカケノキは、葉の半分以上まで切れ込みが入る。また、スズカケノキは果実が2~6個単位でできるが、他の2種は1~3個ずつしかならない。

 

・別名スズカケノキについては「鈴掛け」以外にも、山伏が着ていた篠懸と呼ばれる法衣に由来するという説があり、これには鈴のような首飾りが付いていた。英語では実が鈴ではなく、ボタン(button)に例えられ、「バトンボールツリー」「バトンウッド」などと呼ばれる。

 

・実のなる数は種によって異なり、アメリカスズカケノキは1個ずつ、モミジバスズカケノキは2~4個、スズカケノキは3~7個がまとまってできる。 

 

・葉は枝から互い違いに生じ、掌状に5~7つに裂ける。学名にもなっている「プラタナス」はラテン語で「広い」を意味し、葉は直径20~25センチにもなる。

 

・雌雄同株で、新葉が展開する春になると雌雄それぞれの花を咲かせる。花は実と同じような形だが、大高木であることと花が高い位置に咲くことで観察は難しい。

 

・樹高は30mを超え、大木になると剥離した樹皮の跡が緑と白のまだらになるが、アメリカスズカケノキは縦に割れが生じるのみで、樹皮は剥離しない。

  

【育て方のポイント】

・環境への適応力が高く、排気ガスに強い。土質も選ばず丈夫に育つが、日向が好きな「陽樹」であり、健全な生育には十分な日照が必要。

 

・時折、テッポウムシの被害に遭うことがあるものの、大気汚染、強風、潮風に強く、総じて生命力がある。根だけ残すように切断しても復活する。かつては街路樹としての需要が高かったが、枝葉の処理にコストがかかるため、近年は減少傾向にある。

 

・自然樹形が美しく、小さくまとめるように剪定することはできないが、かなり剪定に強いため街路樹では「コブ状」に切られることが多い。  

プラタナスの基本データ

 

【分類】スズカケノキ科 スズカケノキ属

    落葉広葉 高木

【学名】Platanus spp.

【別名】モミジバスズカケノキ/カエデバスズカケノキ

    プラタヌス/ボタンノキ

【成長】かなり早い

【移植】簡単

【高さ】15m~50m

【用途】公園/街路樹

【値段】3、000円~