ブナ(橅)

Japanese beech

ブナの葉っぱ 画像 実 木
ブナの葉は四季を通じて劇的に変化していく
橅 山毛欅 ふゆめ
冬芽の様子
Japanese beech
芽出しの時期は最も美しく・・・
橅 葉 新芽
時間ごとに変化が楽しめる
ぶな 葉 画像
新葉は細かな毛で覆われ、銀色に輝く
Japanese beech,leaf
夏の様子
ブナの黄葉 紅葉
秋には綺麗に「黄葉」あるいは「紅葉」する
ブナ 枯葉 いつまでも
葉は役目を終えても、翌春まで枝に残る
ブナの実 食用
ソバの実に似るため「そば栗」と呼ばれる
ブナ 樹皮
豪雪地帯の樹皮は、もっと白くて美しい

【ブナとは】

・北海道の渡島半島から九州までの広い範囲の低山帯に分布し、ミズナラと並んで日本を代表する広葉樹林を作る。特に北国に多く、青森県から秋田県にまたがる白神山地のブナ林は世界遺産に登録される。

 

・日本海側に生息するブナは葉が大きくなるため、これを「オオバブナ」と呼んで、太平洋側の「コハブナ」と別することもある。ブナは霊温帯を代表する樹種であり、日本以外にも北半球の温帯に約10種類が分布する。

 

・ブナはその雄大な樹形から「山の王様」と称される。また、白っぽい樹皮が美しいことなどから盆栽に使われることも多い。またの名を「シロブナ」という。

 

・ヨーロッパのブナ(=ヨーロッパブナ)は品種が多く、庭園に使われる。しかし、大木であるため土地の狭い日本では庭木よりも建材(パルプ材)や家具材としての利用が多い。

 

・秋にできる実はリスやクマなど、山の動物たちの大好物。ヨーロッパでは豚のためにブナを植えた養豚林がある。形がソバの実に似ているため「ソバグリ」と呼ばれる。栄養豊富で食用はもちろん、灯油や食用油にも使われる。

 

・黄葉した葉は、カシワなどと同様、落下せずに翌春まで枝に残る。

 

・にわかには信じがたいが、名の由来は、ブナ林を渡る風が「ブーン」となることから、ブーンとなる木→ブナの木になったという(諸説あり。)また、漢字表記の「橅」の由来は、材が狂いやすいことや腐りやすいことから材木としては使い物にならない、つまり木では無いということにあるが、山形県にある山寺(立石寺)など一部の寺社の御堂にはブナ材を用いている。

  

【育て方のポイント】

・夏に猛暑となるような地域では育てられない。植栽の適地は関東北部以北となる。

 

・いわゆる「陰樹」で、日照が多すぎるところよりも半日陰程度の場所を好む。

 

・「ブナの山には水筒いらず」と言われたほど、湿気のある土質を好む。庭に植える際にはあらかじめ植え穴に腐葉土などを漉き込むとよい。

 

・成長は遅いが月日をかけて直径2m近くの大木となる。鉢植えがベターだが、地面に植える場合は、適宜枝抜きをして樹高を抑える必要がある。ただし、自然樹形を鑑賞する木であるため、剪定には多少センスがいる。

 

【類似種との見分け方】

イヌブナ

 葉の裏面に白い毛があるため容易に見分けられる。ブナとともに盆栽で使われる。

 

ブナの基本データ


【分類】 ブナ科 ブナ属

     落葉広葉 高木 

【学名】 Fagus crenata

【別名】 シロブナ/ブナノキ

     ホンブナ/ソバグリ

【成長】 遅い

【移植】 やや難しい

【高さ】 10m~30m

【用途】 公園・雑木の庭・盆栽

【値段】 500円~8000円程度