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ヒメコウゾ/ひめこうぞ/姫楮
Hime-kouzo(Paper mulberry)
【ヒメコウゾとは】
・本州、四国及び九州の低山や湿地に見られる落葉樹。日本以外では中国や朝鮮半島に自生する。
・ミツマタなどと共に和紙の原料として知られるコウゾは本種とカジノキの雑種とされるが自然界では両者の中間種もあり、コウゾとヒメコウゾを区別せずに扱うことが多い。
・花は葉の展開に先立って4月頃に咲く。花には雌雄があり、雌花は枝の上部に、雄花は枝の下部に咲く。花が終わるとすぐに画像のとおりイクラのような実ができ、7月ごろに熟すと甘味があって食べられる。
・ヒメコウゾの樹皮から抽出したエキスは化粧水に使われる。
【育て方のポイント】
・庭木として進んで使うような木ではなく、市販品も目にしない。荒れ地でも勝手に育ち、花が咲いて、実もできる。
・切っても切っても勝手に生えてくるような木であり、特に手をかける必要はないが、乾燥には弱いため、植え場所を選ぶ必要がある。
【ヒメコウゾに似ている木】
・コウゾ
・カジノキ
・ヤマグワ
ヒメコウゾの基本データ
【分類】クワ科 カジノキ属
落葉広葉 小高木
【学名】Broussonetia kazinoki
【別名】コウゾ/ショウコウジュ(小構樹)
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】1m~5m
【用途】和紙の原料
【値段】─