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ヒトツバハギ/ひとつばはぎ/一葉萩

Hitotsuba-hagi tree

ひとつばはぎ,樹木
秋に熟す果実は音を立てて破裂する
ひとつばはぎ,特徴
葉は楕円形で両端が鈍く尖る
一つ葉ハギ,雌花,雄花
開花は5~8月
ヒトツバハギ
雌雄異株で、雌株に咲く雌花には長い柄がある
hitotubahagi
雌花と未熟な果実の様子
hitotubahagi
秋に黄葉する
一ッ葉はぎ,種子
果実は落葉後も枝に残る
ひとつばはぎ
幹の様子

【ヒトツバハギとは】

・福島県以西の本州、四国及び九州に自生する落葉低木。丈夫な性質を持ち、東アジアの山野に広く分布するが、秋の七草であるハギとは関係がなく、花も地味であるため庭木として使う例は少ない。

 

・開花は5~8月で、葉の付け根から伸びる花柄に、黄緑色をした小花が断続的に咲く。雌雄異株で雌株に咲く雌花には反り返った三つの雌しべ(花柱)と楕円形の子房があり、雄株に咲く雄花には5個の雄しべと退化した雌しべがある。雄花は多数まとまって咲くが、雌花は1~5輪単位で咲き、花柄は雄花よりも長い。いずれも花弁はなく、萼が5つある。

 

・花の後には直径4~5ミリの扁平した球形の乾いた果実ができ、9~10月に黄褐色に熟す。果実は晴れた日に音を立てて三つに裂け、中から長さ2~3ミリの種子が6つ飛び出す。

 

・ヒトツバハギの葉は長さ3~7センチの楕円形で、枝から互い違いに生じる。質は薄く、縁にギザギザはないが、やや波打つようになる。葉の裏面は白っぽく、葉脈が突出している。

 

・枝は無毛で細長く垂れ下がり、小枝は秋に落下する。幹は淡い緑色あるいは紫を帯びた褐色で、樹齢を重ねると樹皮は縦に裂け目を生じる。

 

・ヒトツバハギの葉や花に含まれるアルカロイド物質は、中枢神経を興奮させる作用を持ち、中国ではこれを漢方薬として滋養強壮に用いる。

 

【ヒトツバハギの育て方のポイント】

・丈夫な性質を持ち、土質を選ばずに育つ。

 

・半日陰でも育つが、花や実を十分に観賞するためには日向に植える必要がある。

 

・強度の剪定にも耐えるが、枝分かれが多く、樹形は整えにくい。また、花は新しい枝に咲くため、春先に刈り込むと開花は望めない。

 

【ヒトツバハギの品種】

・アマミヒトツバハギ

 沖縄や奄美大島などの亜熱帯に分布する品種。ヒトツバハギよりも葉が少し厚く、果実がより扁平する。

ヒトツバハギの基本データ

 

【分類】ミカンソウ科 ヒトツバハギ属

    落葉広葉 低木

【漢字】一葉萩

【別名】イチヨウシュウ

【学名】Flueggea suffruticosa

    (Pall.) Baill. 

 

【英名】Hitotsuba-hagi tree

【成長】やや早い

【移植】普通

【高さ】1~3m

【用途】公園/庭園

【値段】─(流通は稀)