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ハナズオウ/はなずおう/花蘇芳
Chinese redbud
【ハナズオウとは】
・ハート型の葉がつくことで知られるハナズオウは、花の色がスオウ染めの色に似ていることから名付けられた。
・早春に写真のような紫色の小花を枝一面に咲かせる。
・原産地は中国。日本では北海道南部以南が生育の適地。
・マメ科である証拠に、秋になるとサヤ状の実が熟す。
【育て方のポイント】
・花を楽しむためには日向がよい。日陰では花数が少なく、色も冴えない。
・性質は非常に丈夫で、痩せ地や乾燥地でも育つなど、土質を選ばない。また、病害虫にも強い。
・枝が上へ上へと伸び、独特の樹形になる。枝数は少なく、強い剪定を好まない。他の植木と景色が馴染みにくい。芝生の中などに単独で植えるのがベター。
・サヤエンドウのような実は、美的に好みが分かれる。黒ずんだマメが長い間、小枝にからみついている。
【ハナズオウの品種】
・アメリカハナズオウ
いわゆる「カラーリーフ」で、紫や斑入りの葉が庭に彩を添える。成長が遅く手間がかからないものの、うまく育てば、かなり大きく(高さ5m~7m程度)なる。フォレストパンシーやシルバークラウドという品種の人気が高い。
・シロバナハナズオウ
名前のとおり、白い花を咲かせる。小さなうちからよく花を咲かせるが、紫のものに比べて、やや小ぶりな花となる。
・シダレハナズオウ(ラベンダーツイストなど)
名前のとおり、枝が垂れる性質を持つ。洋風の建物にマッチする。
ハナズオウの基本データ
【分類】マメ科/ハナズオウ属
落葉広葉/低木
【学名】Cercis chinensis Bnnge
【別名】ハナスオウ/スオウ/ハナムラサキ
スオウバナ/スオウギ
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】2m~5m
【用途】花木/公園/切花
【値段】1000円~