庭木図鑑 植木ペディア > ナナミノキ
ナナミノキ/ななみのき/七実の木
Nanaminoki tree
【ナナミノキとは】
・関東ではあまり見かけない木だが、静岡以西の本州及び中国を原産地とするモチノキの仲間で、関西や九州では庭木として普通に用いられる。
・外見や性質はクロガネモチに似るが、クロガネモチよりも葉の様子が涼しげであるため、現代的な家屋にも違和感がないとして人気がある。
・モチノキやヤマグルマと同様、樹皮からはトリモチが採取された。
・6月ごろに写真のような薄紫色の花を咲かせるが、あまり目立たたず、話題にもなりにくい。
・10月ころから写真のような実をつける。実はモチノキの仲間としては大きい。この実の様子からナナミノキと命名されたが、語源は「七実の木」、「名の実の木」、「長実の木」と諸説ある。いずれも「美しい実がたくさんなる」といった意味を持つ。また、実の形がゆがんだ楕円であることから「ナナメノキ」という別名がある。
【ナナミノキの育て方のポイント】
・雌雄異株であり、実がなるのはメスの木だけ。実がならない場合、それほど特徴のない「普通の木」という印象。実が目的であれば雌の木を植える。
・湿気と栄養分のある土地を好む。
・成長が遅く、それほど剪定の必要もないが、暖地であれば、刈り込みバサミで刈り込んで、背丈を抑えることもできる。
・都市部ではモチノキ同様にカイガラムシやハマキムシの被害に遭うことがある。
![]()
冬でも葉が青々して、近年注目の常緑樹ナナミノキ(七実の木)樹高1.5m 単木【常緑樹】【あす楽... |
ナナミノキの基本データ
【分類】モチノキ科 モチノキ属
常緑広葉 高木
【漢字】七実の木(ななみのき)
【別名】ナナメノキ/カシノハモチ
【学名】Ilex chinensis
【英名】Nanaminoki tree
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】5m~10m
【用途】公園/主木
【値段】1000円~