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ナギイカダ/なぎいかだ/梛筏

Butcher's-broom

トゲトゲの葉,ナギイカダエキス
鎧や恐竜を思わせる「葉」は「葉」ではない
butcher's-broom
ナギイカダの蕾
なぎいかだ,開花時期
花の時期は3~5月だが、狂い咲きも多い
なぎいかだ,植物
開ききった花の様子
未熟な果実
花の後には果実ができる
butcher's-broom,fruits
ナギイカダの実
Butcher's-broom
枝(幹)の様子

【ナギイカダとは】

・地中海及び黒海沿岸の南ヨーロッパ、南アフリカを原産とする常緑低木風の草。茎や根は多肉質で、そのエキスはナギイカダエキスとして健康食品に利用され、耳鳴りの改善等に効果があるとされる。日本へ渡来したのは明治時代の初期。

 

・「チクチクの葉っぱ」に見えるものは驚くべきことに「葉」ではなく枝が変化したもの。「葉状枝(ようじょうし)」あるいは「仮葉枝(かりようし)」と呼ばれるこの器官は、茎と葉の両方の性質を持つ。本当の葉はこの付け根にあるが小さな鱗片状で、見付けにくい。

 

・ヨーロッパにある肉屋ではこの植物を箒に使っていたといい、ブッチャーズブルーム(肉屋の箒)という英名がある。

 

・葉状枝がナギの葉に似ていること、花や実の付き方がハナイカダに似ていることから、ナギイカダと名付けられた。ちなみにハナイカダの実や花は葉に直接付いているが、ナギイカダの花や実は葉状枝に付着していない。

 

・ナギイカダの開花は3~5月。葉状枝の中央にある脈の上に、直径5ミリほどのいづれも極小であり、通りすがりでは見付けにくい。6枚ある花弁のうち内側の3枚は、外側のものより小さくて細い。

 

・雌雄異株で10月には赤い果実ができる。直径1センチほどの球形で、花に比べればはるかに観察しやすい。ナギイカダは狂い咲きが多く、花と果実を同時につけるのも珍しくない。

 

・葉状枝は長さ15~35ミリの菱形に近い楕円形で先端が鋭く尖る。チクチクの葉状枝を利用して動物の侵入防止柵としたり、日陰に強い性質を利用して日陰の植え込みに使われることが多い。

 

【ナギイカダの育て方のポイント】

・ほかに例がないほど日陰に強く、縁側の下など極端に暗い場所でも生育できるが、半日陰が最適。

 

・湿気の多い場所を好むが、土質は選ばない。

 

・大きくならず、株で増える。

 

・成長が緩やかであり、さほど剪定せずに管理できるものの、内部に詰まった枯葉などを取り除くのは厄介である。

 

【ナギイカダに似ている木】

ヒイラギ

ナギイカダの基本データ

 

【分類】キジカクシ科(諸説あり)

    ナギイカダ属

    常緑広葉

    単子葉植物あるいは小低木

【漢字】梛筏(なぎいかだ)  

【別名】ブッチャーズブルーム

【学名】Ruscus aculeatus L.

【英名】butcher's-broom

【成長】やや遅い 

【移植】簡単

【高さ】0.3m~0.9m 

【用途】下草/日陰/鉢植え 

【値段】500円~