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トベラ(海桐花)
Cheesewood









【トベラとは】
・トベラという名前は、節分にトベラの枝にイワシを刺して、家の扉に挟む習慣による。
・初夏に咲く花は白から黄色に変化するという特徴を持つが、花を楽しむために積極的に植えられるような木ではない。性質が丈夫であることから、道路沿いの緑化に使われることが多い。
・材や花が臭いことで有名だが、実際にはそれほど困惑するような匂いではない。
・果実は晩秋になると3つに決裂し、中から粘りのある赤い種子が姿を現す。
・葉色の明るい、斑入りトベラという種類もある。
【育て方のポイント】
・剪定に強く、枝がよく分岐するため垣根として利用しやすい。
・剪定すると枝葉がゴツゴツして見苦しくなる。
・潮風、乾燥、大気汚染に耐える。陽樹だが、日陰にも比較的耐える。
・寒さにはやや弱い。
・病害虫に強い。
【似ている木】
・コヤスノキ(子安の木=安産祈願に使う)
同じトベラ科トベラ族だが、兵庫及び岡山の一部のみに分布する。トベラの葉先が丸みを帯びているのに対して、コヤスノキは尖っている。また、トベラの小枝に見られるような毛がない。
まったく関係ない木だが、葉の様子や植栽される場所が似ており、混乱しやすい。
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斑入り姫トベラ(フイリヒメトベラ)「☆」 |
トベラの基本データ
【分類】トベラ科 トベラ属
常緑広葉 低木
【学名】Pittosporum tobira
【別名】トビラ/トビラノキ
トベラノキ
【成長】早い
【移植】やや難しい
【高さ】2m~4m
【用途】垣根/公園
【値段】500円~3000円