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ロウバイ/ろうばい/蝋梅

Winter Sweet

ロウバイ 名所
秩父の宝登山が名所とされる
ろうばい,開花時期
花色は地味で、その数もまばらになることが多い
蝋梅の花,香り
花の中央部が赤紫色になる
蝋梅の木,枝葉,ろうばい
冬芽の様子
蝋梅 庭木 画像
蝋梅の新芽
ろうばい,葉っぱ
新葉の様子
leaves of Winter Sweet in Japan
葉は枝から対になって生じる(新葉の様子)
蝋梅の葉 ザラザラ
成葉はカサカサしている
蝋梅の木の実
夏ころからできる偽果は長期間、枝に残る
Winter Sweet,fruits
ロウバイの実(偽果)の様子
蝋梅の紅葉 黄葉
黄葉の様子
狼狽,樹木
樹高は最大で4mほど(大宝八幡宮)
ろうばい,植物
葉が落ちる前に開花し始める
ろうばい,樹木,幹
樹皮は灰褐色で、樹齢を重ねると縦に皴(皮目)が入る

【ロウバイとは】

・中国を原産とするロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。江戸時代初期に朝鮮半島を経由して日本へ渡来し、当初はカラウメ(唐梅)あるいはナンキンウメ(南京梅)と称されていたが、後に中国名「蝋梅」を音読みしてロウバイと呼ばれるようになった。

 

・開花は11~1月。厳冬期の庭を彩る貴重な花木であり、文人画の世界ではウメサザンカスイセンと共に「雪中四友」に数えられる。蝋細工のような黄色い花は人工的な質感で、好みは分かれるものの大変に香りが強く、年末年始を彩る切花としても人気がある。

 

・名前の由来には、①蝋細工のような花にウメに似た香りがあることから、②開花期が旧暦12月の「蝋月」にあたることから、③花の色が蜜蝋(ミツバチの巣を作る蝋)に似ていることから、という説がある。

 

・花は直径2センチほどで多数の花弁が螺旋状につき、外側の花弁は光沢のある黄色に、内側の小さなものは暗い紫色になる。花の中心部には分かりにくいが、5~6本の雄しべがある。

 

・果実(偽果)は不均整な楕円形で、先端に萎れた雄しべが残り、中には十数個の種子を含む。

 

・葉は長さ5~15センチほどの長楕円形で先端が尖り、縁にギザギザはない。表面は光沢があるが手触りはザラザラで、ムクノキと同様、木材や爪の研磨に使うことができる。葉の大きさは多様であり、日陰など条件の悪い場所では極端に大きな葉になるものもある。

 

【ロウバイの育て方のポイント】

・半日陰でも木自体は育つが、花を楽しむには日照が欠かせない。

 

・低木として扱うこともあるが成長は早く、放置すれば3~4m近くに育つ。樹形は乱れがちで整えにくく、大きな葉が鬱蒼とするばかりであり、花のない時季は魅力に乏しい。

 

・狭い庭で管理するには花の直後に強く剪定するか、鉢植えで管理するのがよい。

 

・大事にし過ぎるよりも強めに剪定して短い枝を多くした方が花数が増える。肥料などの手当てをしなくても花を咲かせることが多い。

 

【ロウバイの品種】

ソシンロウバイ

 中央部も含めて花全体が黄色い品種。ロウバイに比べて花は大きめで香りが強く、庭木としての利用はより多い。  

flowers of winter sweet 
ソシンロウバイはより派手で、花の内側も黄色くなる 

 

・マンゲツロウバイ(満月蝋梅)

 ソシンロウバイから選別された早咲き品種で、花の黄色がより鮮やかになる。花びらが丸みを帯びていることからマンゲツロウバイと名付けた。

ロウバイ 画像
花弁に丸みのあるマンゲツロウバイ

 

ナツロウバイ

 初夏に大きな花を咲かせる品種。同じ中国原産だが、花の印象は大分異なる。

夏蝋梅
ナツロウバイ

 

クロバナロウバイ(アメリカロウバイ)  

 北アメリカ東部を原産とするロウバイの仲間。ナツロウバイと同じく初夏に黒紫色の花を咲かせるが、花に香りはない。

 

・ニオイロウバイ

 クロバナロウバイの近縁種で花に香りがある。

匂い蝋梅の花
ニオイロウバイ アテネ
白いロウバイ
ニオイロウバイ ホワイトドレス

ロウバイの基本データ

 

【分類】ロウバイ科 ロウバイ属

    落葉広葉樹 小高木

【漢字】蝋梅(ろうばい)

【別名】カラウメ/ナンキンウメ

【学名】Chimonanthus praecox

【英名】Winter Sweet

【成長】早い

【移植】普通

【高さ】2m~4m

【用途】花木/公園/切花

【値段】800円~