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リュウキュウマメガキ/りゅうきゅうまめがき/琉球豆柿
Chinese persimmon
【リュウキュウマメガキとは】
・関東地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するカキノキ科の落葉高木。原産地は中国だが、彫刻材や柿渋の採取用に植栽されたものが野生化し、各地の山地に自生するようになった。日本のほか、韓国や台湾にも見られる。
・別名はシナノガキ(信濃柿)で、木工品の製造がさかんで柿渋の一大産地でもあった長野県の旧称に由来する。建材、観賞のために庭木とすることもある。柿渋の山地である信濃(長野県)にちなんでシナノガキとも呼ばれる。
・葉は長さ6~18センチの楕円形で、枝から互い違いに生じる。基本的には両面とも無毛で、裏面は粉を吹いたように白っぽく、葉の付け根が丸みを帯びていることや葉柄が長い(1~3センチ)ことで、よく似たマメガキと見分けることができる。
・雌雄異株で6月頃、新枝の葉の脇に開花する。雌雄異株で雌株には雌花が雄株には雄花が咲くが、いずれも直径5~10ミリほどのクリーム色で、あまり目立たない。雄花は普通、二輪ずつ、雌花は一輪ずつ咲く。
。雌花の後にできる果実は直径1.5~2センチほどの大きさ。10~11月にかけて黒紫色に熟す。完熟して柔らかくなれば多少の甘味があるものの、基本的には苦くて食用にならず、もっぱら柿渋用とする。
・実を細かく砕いて発酵させたものが柿渋になる。柿渋は防腐効果があるため建材に塗って補強に使う。また、これを生薬(君遷子=クセンシ)とし、血圧を下げるのに使う民間療法もある。
・樹皮は灰褐色で、樹齢を重ねると不規則にひび割れが生じ、味わい深いものになる。
【リュウキュウマメガキの育て方のポイント】
・雌雄異株であり、実をならすためには両方の株が必要という説が根強いものの、厳密な雌雄はなく、複数を植えれば結果しやすい。
・日当たりが良く、かつ、適度に湿った場所を好む。夏の暑さや乾燥に弱く、条件の悪い場所では実が熟す前に消失する。植穴には腐葉土を入れ、株元には藁などを敷いて乾燥を防ぐのがよい。
【リュウキュウマメガキに似ている木】
リュウキュウマメガキの基本データ
【分類】カキノキ科/カキノキ属
落葉広葉樹/小高木~高木
【漢字】琉球豆柿
【別名】シナノガキ(信濃柿)
コガキ(小柿)
【学名】Diospyros lotus
【英名】Chinese persimmon
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】8m~13m
【用途】果樹/鉢植え/盆栽
【値段】1500円~