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ヒメタイサンボク/ひめたいさんぼく/姫泰山木

Sweet-bay magnolia

ヒメタイサンボクの花,画像,ひめたいさんぼく
初夏に咲く花はタイサンボクよりもずっと小さい
小さいタイサンボク
ヒメタイサンボクの冬芽
姫タイサンボクの木の芽,ひめたいさんぼく
新芽の様子
Sweet-bay magnolia
新葉が展開する様子
葉っぱ,画像,ひめたいさんぼく
葉はタイサンボクよりも薄くて小さい
裏白たいさんぼく
裏面は白っぽいため、ウラジロタイサンボクともいう
ひめたいさんぼく,ツボミ
蕾の様子
姫たいさんぼく,香り
花にはバニラのような強い芳香がある
落葉性たいさんぼく,種類
葉の裏面は白っぽく、ウラジロタイサンボクとの別名がある
ヒメタイサンボク,実
未熟な実の様子
ヒメタイサンボク,黄葉,紅葉,ひめたいさんぼく
日本では多くの場合、秋に黄葉して落葉する
ひめたいさんぼくの木
黄葉期の様子

【ヒメタイサンボクとは】

・北米東南部を原産とする半落葉小高木で、昭和初期に日本へ渡来した。初夏に咲くクリーム色の花には甘いバニラのような香りがあり、庭木や鉢植えとして利用される。より広く知られる同属のタイサンボクよりも花や樹高がより小さいことから、ヒメタイサンボクと名付けられた。 

 

・開花期は5~7月だが、タイサンボクよりやや早く開花することが多い。花の直径は6~12センチほどでタイサンボクよりも小さいが、芳香はタイサンボクのそれと変わらない。花弁は普通9~12枚ある。

 

・葉は長さ12~20センチほどでタイサンボクよりも小さくて薄い。暖地では次の葉が出る翌年の初夏まで葉が残る常緑性となるが、日本では多くの地域で冬季に落葉する。ちなみにタイサンボクは冬でも葉を落とさない。

 

・タイサンボクの葉は裏面がサビ色の毛で覆われているのに対し、本種は白い毛で覆われており、別名をウラジロタイサンボクという。

 

【ヒメタイサンボクの育て方のポイント】

・日当たりと水はけの良い場所を好む。植え付けはやや高めにし、堆肥を十分に漉き込むと育ちが良いが、開花までには数年を要するのが普通。

 

・剪定を好まず、下手に手を入れると樹形が乱れやすい。狭い場所では邪魔な枝を根元から切除するような自然な手入れが望ましい。剪定の適期は10~11月で、8~9月にできた翌年の花芽を残すようにする。一般的にはタイサンボクよりも花数が少ない。

 

・株立ち状に育つのが普通であり、芝生などに単独で植えると見栄えがする。樹高があるため植え付け後は支柱を取り付けるのが望ましい。

 

・病害虫は少ないが、稀にカイガラムシの被害に遭うこともある。

 

・接ぎ木あるいは実生で増やすことができる。

 

【ヒメタイサンボクの品種】

・常緑性の「オーストラリス」や葉に模様が入る「マッティ・メイ・スミス」などが知られる。 

ヒメタイサンボクの基本データ

 

【分類】モクレン科/モクレン属

    落葉広葉/小高木あるいは中高木

【漢字】姫泰山木/ひめたいさんぼく

【別名】ウラジロタイサンボク

    バージニアモクレン

【学名】Magnolia virginiana Linn. 

【英名】Sweet-bay magnolia

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】3m~10m

【用途】花木/公園/鉢植え/切花

【値段】2000円~

 

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