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今咲いている花木
花の咲く草木はたくさんありますが、街中や公園で普通に見かける種類は案外限られています。
ここでは関東地方で今の時期に咲いているであろう草木を花の色別(白・ピンク・青・オレンジ・黄色など)に紹介します。
主に木に咲いている花ですが、時季によっては草花も紹介します。
どれも有名なものばかりなので園芸ビギナー向けではありますが、それぞれの名前や写真をクリックすると詳細ページに移動します。
なお、このページは筆者の都合にもよりますが、二十四節気程度のペースで更新します。それにしても今年は全てが早いです。
(last update 2024/3/19)
今咲いている黄色い花木
商業ビルやマンションのエントランスなどに多用される低木ですが、この時季に黄色い花を咲かせています。
ヒイラギのように尖った葉がナンテンのように並ぶ低木です。公園や街路でよく目にします。
洋風の庭園や公園、おしゃれな店先で見かける黄色い花です。葉はメタリックでいかにも外来種です。
別名「春小金花」。都心部でも比較的大きな木が多く、この時季になると遠くからも目立ちます。
他の花木に先駆けて「まず咲く」のでマンサクだとか。公園や街路ではより派手なシナマンサク等が使われます。
枝が三股になることから命名されました。古くから庭木に使われますが一般的な知名度は低めです。
一見すると実のように見えませが、覗き込んでみると確かに花が咲いています。別名はマメフジ。
クロモジなどと同様のクスノキ科でポンポンとした花が咲きます。こちらも枝は爪楊枝に使われます。
なぜ「油ちゃん」? 一度聴いたら忘れられない名前の秘密は個別のページで・・・。
土佐の国に自生していたことから名付けられました。花の形は複雑で、日に日に変化していきます。
トサミズキを小さくしたような花です。樹高も大きくはならないので違いは明瞭です。
ヒュウガミズキと同じような低木ですが、花はラッパ型です。いくつかの品種があります。
今咲いているピンクや赤の花木
開花時期は品種により、秋~早春まで何らかのサザンカが咲いています。白い花もあります。
「ツバキ図鑑」があるほど品種が多く、開花期は様々。花色は紅、ピンク、白などが中心ですが紫色も。
カンヒザクラとオオシマザクラの雑種で、花先に細かな切れ込みがあるのが特徴。開花とほぼ同時に新葉を展開し始めます。
あちこちの自治体が町おこしなどに使い、ニュースでは必ず開花が話題になるサクラです。
別名をヒカンザクラ、ガンジツザクラなどといいます。花の色は「緋色」で他の桜より濃く、強烈です。
雅な名ですが花は話題になりにくいようで、雑草のように扱われている公園も。その控え目さは茶庭に好まれます。
名前が有名なわりに、一般的には見分けられない方が多いようです。花の色は白、紅、ピンクなど。花期は長いです。
今咲いている白い花木
枝葉には毒があることで知られ、動物は食べません。花はスズランのように可憐です。
この香りに惹かれる方も多いことでしょう。すべてが白い花や葉に模様が入る品種もあります。
かつては墓地に植えられることが多く、あまりイメージのよくない木です。実には猛毒があります。
関東ではこの花が咲くとお別れの時期に突入します。モクレンと混同されやすい花木ですが、やや小ぶり。
単にモクレンという場合、紫色の種(シモクレン)を指しますが、数では白が圧倒しています。
柳のような枝に雪が降ったように花が咲くというのが名の由来。これが咲くと染井吉野の開花も近い。
赤くて大きな実がなるため「億両」という名前で売り出している木ですが、世間の認知度は低めです。
こんな花も咲いています
マイナーな木ですが、寒い時季に甘い香りのある花を咲かせ、日陰や害虫にも強いという、庭木としてかなり魅力的な存在です。
川原で見かける猫のシッポのような物体。これも一応、花です。しばらく観察していると黄色や紅色のシベが見え隠れしてきます。
ジンチョウゲの仲間ですが庭木として使われるのは稀。夏に葉を落とす、へそ曲がりな性質を持ち「ナツボウズ」とも呼ばれます。
北アメリカ西部を原産とする世界で最も背が高くなる木です。小さくて目立たない雌雄の花が咲いています。
今咲いている草花
関東の道端、庭、公園で見られる草花です。
ここからは木ではなく草です。道端や空き地、田畑の畔、川原の土手などで無数にしている小さな青い花です。
オオイヌフグリと同じ場所に生えるピンクの小さな花です。ホトケノザに似ていますが、花は蓑のような葉に隠れるように咲きます。
ヒメオドリコソウよりも鮮やかなピンク色の花が抱き乱れています。葉の様子を仏が座る蓮華座に見立てて命名されました。
画像はニホンズイセンですが、近年は様々な品種が育てられており、黄色い花が咲く品種もあります。