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パンパスグラス/ぱんぱすぐらす

Pampas grass

大きなススキのょうな植物
草丈は3mにもなる「お化けススキ」
ぱんぱすぐらす
6月の様子
ぱんぱーすぐらす
葉は細長く伸び、縁には鋸歯がある
巨大なススキ
雌株の花穂は銀白色で美しい
めばな,メバナ
雌花の様子
雄株
雄株の花穂は褐色でやや地味
おばな,オバナ
雄花の様子
ぱんぱすぐらす
左が雄株で右が雌株 花の時季は違いが明らか

【パンパスグラスとは】

・南アメリカを原産とするイネ科の多年草。夏から秋にかけて雄大な花穂をなびかせるが、その姿が大きなススキをイメージさせるため、俗に「お化けススキ」と呼んで親しまれている。

 

・パンパスグラスが渡来したのは明治中期(1890年頃)のこと。乾燥や痩せ地に強い性質を持ち、株分けで容易に増やすことができるため、庭園での観賞用に普及したが、現在では郊外の草地で野生化したものも見られる。

 

・大きな花穂は花材としても見栄えがするため、切り花はドライフラワーや生け花に使われる。中には絵具で着色したカラーパンパスグラスなる品も出回り、特に戦後は話題になったという。

 

・「草」を意味する「グラス」に、原産地に広がる草原地帯を意味する「パンパス」を冠してパンパスグラスと名付けられた。また、あまり普及していないが、花穂の色合いにちなんだシロガネヨシといった和名もある。

 

・狭義でのパンパスグラスはセロアナ種を示すが、広義ではブラジル、アルゼンチン及びニュージーランドに分布する近縁の6種を示す。 

 

・開花は夏で、大きな花穂にはススキのようなシベだけの花が咲く。雌雄異株であり、雌株には白くてフワフワした花穂が、雄株にはモコモコした褐色の花穂ができる。花言葉は「雄大な愛」「光輝」など。

 

・葉は地際から多数生じ、長さ2mほどになる。粉白色を帯びた緑色で幅は5~10ミリほど。中央の脈(肋)が丸く隆起し、縁には細かなギザギザがある。学名にある「Cortaderia」はアルゼンチン語で「切る」を意味するcortaderaに由来し、徒に触れると指先に怪我をすることがある。

 

【パンパスグラスに似た植物】

ススキ

マコモ

ヨシ

イネ

パンパスグラスの基本データ

 

【分 類】イネ科/コルタデリア属

     多年草 

【漢 字】

【別 名】シロガネヨシ(白金葦)

     シロススキ(白薄)

     お化けススキ

【学 名】Cortaderia selloana

【英 名】Pampas grass

【開花期】~10月

【花の色】

【草 丈】~300cm

 

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