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タニウツギ(谷空木)
Japanese weigela








【タニウツギとは】
・日本海側を中心に分布するスイカズラ科の落葉低木。5月から6月にかけて写真のように色鮮やかな花を付ける。花は漏斗状で花びらは5枚、満開期は枝が垂れるほどになる。
・山地の谷沿いに自生することからタニウツギと命名されたが、環境への適応力が高く、管理の手間もかからないため、都市部の公園等にも植栽される。
・普段はあまり目立たない木だが、意外に個体数は多く、花期になると至るところで見受けられる。
・タニウツギ属は北アメリカ、中国、朝鮮半島及び日本などに全12種ほどあるが、そのうち10種類は日本に自生する。エネルギッシュなピンクが印象的だが、花の色はピンクに限らない。
【育て方のポイント】
・日向であれば土質を選ばず丈夫に育ち、花つきも良い。
・半日陰でも育つため、大木の下の植えつぶしとして使うことができる。
・枝が乱立し樹形が揃いにくいため、本来は好んで庭園に使うような木ではないが、手軽に入手できるため、個人邸でも見られる。
・成長が早く、放置すれば大株になる。他の植木の生長を阻害しないよう、定期的に株を根元で切って更新するのがベター。
【品種】
・花の色によって以下のような品種がある。
シロバナタニウツギ(白)、ニシキウツギ(白から紅へ変化するが、花数は少ない)、キバナウツギ(黄)、オオベニウツギ(真紅に近い花を咲かせる)
・「コウタラー」
ヨーロッパから導入された品種。花の色が柔らかで、株も大きくなりくいことから一般家庭向けといえる品種

タニウツギ(谷空木)の基本データ
【分類】タニウツギ科/タニウツギ属
落葉広葉/低木
【学名】Weigela hortensis
【別名】ベニウツギ
【成長】早い
【移植】普通
【高さ】2m~3m
【用途】花木・公園
【値段】1000円~2000円程度