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ネズミサシ(鼠刺し)

needle juniper

ネズ ジンの原料
ジンの香り付けに使われるネズミサシの実
needle juniper,leaf
ネズミサシの葉
ネズ 樹木
ネズミサシの樹形
トショウ 新緑
ネズミサシの新芽
トショウ 花
ネズミサシの花(雄花)
鼠刺し
花言葉は「保護」
モロノキ 幹
ネズミサシの樹皮

【ネズミサシとは】

・ネズあるいはトショウとも呼ばれるヒノキ科の針葉樹。長さ3センチ弱の針のような葉が輪生して、だらしなく垂れ下がるのが特徴。触れれば相当痛い。

・カクテルのベースになるジン(酒)は、ヨーロッパを原産とするヨーロッパネズの実を集めて蒸留酒に香り付けをしたもの。ヨーロッパではネズミサシではなく「モロンド」という格好いい名前が付いている。

・どうしてもネズミが持つドブ臭いイメージが強いものの、ブルーカーペット、ブルーパシフィックなど人気のコニファーも、元をたどればネズミサシ属に属す。

・ネズミサシという名は、ネズミが刺さるかのような葉の鋭さを表すだけでなく、実際にこの葉を鼠の通り道に突き刺して、その被害を防いだことに由来するという。なお、別名の「ムロ」は古語で、葉が密生する様をいう。

・雌雄異株で春に黄緑色の花を咲かせる。あまり目立つ花ではないが、花言葉(「保護」)もある。

・乾燥させた実は「杜松実(としょうじつ)」、「杜松子(としょうし)」あるいは「モロンジョ」という生薬になり、利尿、尿道炎、リュウマチ、神経痛、風邪等に効果があるとされる。ジンも元来は利尿剤として医者が作ったものとされる。

・ネズミサシの材は風雨にさらされても腐りにくいため、仏像などの材料に使われる。


【育て方のポイント】

・関東以西から九州までの広い範囲に分布する。自生地は乾燥した痩せ地が多く、湿地では育てられない。

・典型的な陽樹(=日向を好む木)であり、日陰では生育が悪い。

・病害虫の被害はほとんどないが、公園などで見かけるネズミサシのうち、健全に育っている物は珍しい。これは日照不足と強剪定が主な原因。ネズミサシは剪定に弱く、下手に剪定するとどんどん樹形が乱れて観賞価値がなくなる。

【品種】

・ハイネズ

 「這いネズ」であり、ハイビャクシンと同じように匍匐して育つ。北海道から九州までの海岸地帯に見られる。造園用としては原種よりも普及している。 

 

ハイネズ ブルーパシフィック

ハイネズ ブルーパシフィック
価格:600円(税込、送料別)

ネズミサシの基本データ

 

【分類】ヒノキ科/ビャクシン属

    常緑針葉/低木

【学名】Juniperus rigida

【別名】ネズ/トショウ

    ムロ/モロノキ

【成長】やや早い

【移植】難しい

【高さ】5m~15m

【用途】公園/薬用木

【値段】1500円~10000円程度